スピードと持久力を高め、
21.0975kmを走り切りたい

健康福祉学群 3年生
駅伝部
兵庫県立西脇工業高等学校 出身

伊藤 光輝 さん

憧れの箱根駅伝を目指し、長距離ランナーに

小学生のとき、友人に誘われて陸上を始めました。もともと走るのが得意で、短距離も長距離も練習に取り組んでいました。中学では長距離に専念。箱根駅伝をテレビで観戦し、いつか自分も出場したいと思うようになったからです。

高校は、強豪校である兵庫の西脇工業高等学校に進学しました。実力のある仲間と切磋琢磨し、走るうえで必要な基礎を身につけられたのは大きな財産です。ただ高校3年のときに腰を痛め、目標にしていた自己ベストを更新できなかったのは悔しかったですね。卒業後の進路は、高校のコーチに紹介してもらった桜美林大学を選び、箱根駅伝出場を目指すことにしました。

怪我を乗り越え、自分の身体と向き合う

大学では何度も怪我に見舞われ、しっかりと練習できない期間が続きました。大学1, 2年のときは箱根駅伝の予選会にも出場が叶わず、チームメイトのレースを応援することしかできませんでした。今はようやく怪我も癒え、夏合宿から少しずつ練習量を増やしています。

予選会は、ハーフマラソンと同じ21.0975kmが設定されています。練習量が足りないと、予選会を勝ち抜くためのタイムを出すことができません。意識しているのは、練習での怪我を防ぐため、身体のケアに力を入れること。柔軟性が課題だとトレーナーに指摘されたので、上半身や背中のストレッチを重点的に行っています。チームの主力選手という自覚を持ち、入念なケアに努めながら、高いパフォーマンスを維持できるよう心掛けています。

少しずつステップアップを目指す

2024年度は予選会のチーム順位が28位でした。やはり箱根駅伝出場というのは、なかなか簡単に達成できるものではないと実感します。もちろん現在の4年生主体のチームで初出場できれば理想ですが、日々の練習で着実にステップアップする意識が重要だと考えています。箱根で襷を渡すように、下級生の世代へと桜美林大学らしさをつなげていくことで、箱根駅伝の舞台に近づけるはずです。

私個人としては、まず5,000メートルで13分台を出すことを目標にしています。今では高校生が13分台を出すことも珍しくない時代ですが、このタイムに到達することで、長距離を走るための土台となるスピードを確保できます。そこで得たスピードとともに、予選会を走り切る持久力も獲得していくつもりです。

怪我からの復帰途上ですが、今年こそは万全の状態で予選会に臨めるよう日々の練習に取り組んでいます。厳しい戦いではありますが、支えてくださる皆さんの期待に応えられるよう走り続けたいと思います。

※この取材は2025年8月に「桜美林のスポーツ」サイトのために行われたものです。

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