• HOME
  • 百花繚乱
  • 【Athlete Voice】陸上競技部 駅伝チーム 主将 盛重 完英

「フィジカル」「メンタル」
二つの柱の強化で、
箱根を目指す

健康福祉学群 4年生
陸上競技部 駅伝チーム 主将
愛媛県 今治東中等教育学校 出身

盛重完英 さん

桜美林の「箱根駅伝初出場」に貢献する。そう夢みて入学を決めた

私が中学の時に所属していたソフトテニス部は、県内屈指の強豪校。30キロ以上走らされる日もあるような厳しい練習のおかげで、自然と走る力がつきました。部内で一番の脚力を見込まれて、選抜大会に出てみないかとスカウトを受けたのが駅伝を始めたきっかけです。気づけば本来の部活であるはずのテニスよりも夢中になっていました。高校生活を経て、進学先に悩んでいたときに声をかけてくれたのが、今のチームメイトの長尾です。四国の選抜合宿で知り合った彼の、「一緒に桜美林に行こう。自分たちなら、箱根への初出場に貢献できる」という言葉に心を打たれて、桜美林大学への進学を決意しました。

思いもよらない挫折を経験したのは、入学してすぐのこと。とにかく体ができあがっていなくて、1年目の内6~8カ月は怪我で活動ができず、当然試合にも出場できませんでした。実力を発揮する機会すらないまま2群に落ちてしまったことが本当に悔しくて、「このままじゃ終われない」と奮起しました。

くすぶり続けた一年が、大きな躍進に繋がった

もう時間を無駄にしたくないと思い、検討を重ねた中で選択したのがウェイトトレーニングでした。1年生の2月頃からトップトレーナーに学んで、身体づくりに取り組みました。結果は大成功。自分の体を理解するきっかけになり、何よりその後は一度も怪我をしていません。トレーニングを始めて半年ほどで、5000m種目で部内3番という戦績を残し、1軍に返り咲くこともできました。

振り返ると、同期の存在は本当に頼もしかったです。つらい時期は励ましてもらい、調子の良い時には、良きライバルとしてお互いを高め合うことができたと思います。謙虚に、だけど自信を持ってがんばってこられたのは、仲間たちのおかげです。 そんな思いがあるからこそ、主将として任命されたときに、チームをより強くするためにどうしたら良いのか、すごく悩みました。一番意識して変えたのは、学年を問わずにコミュニケーションを取れる環境づくり。未来の桜美林のために後進の育成に力を入れ、学年の垣根をこえて切磋琢磨できる環境にしたいと思いました。

全員の個性を生かして、桜美林はより強くなる

主将になってからは、自分の経験を元にフィジカル強化のためのウェイトトレーニングを取り入れ、新たにメンタルトレーニングも全体練習に組み込みました。成績を落とした昨年の予選会を振り返った際、OBであるレダマ・キサイサ選手の言葉を思い出したのがきっかけです。屈指の早さを誇る彼ですら、「負けるのが怖い。いつも危険を感じている」と話していました。どんな人間でも、大舞台の前では萎縮してしまう。本来の実力を発揮するためには、精神の強さも重要だと思いました。

練習は全員での瞑想から始めています。「前向きになれること」を個々に考えて集中していると、士気が高まります。メンバーそれぞれの個性を理解することがチーム全体の底上げになると思い、個人面談も行いました。私にとっては視野を広げるきっかけとなり、部員には「主将に任せきりではなく、みんなでチームを引っ張っていく」という自覚が生まれたと思います。主将だけでなく、全員がリーダーシップを発揮できるのが今年の桜美林。箱根駅伝出場を目指して、まだまだ強くなれると思います。

※この取材は2022年4月に「桜美林のスポーツ」サイトのために行われたものです。

関連記事

ページの先頭へ