箱根はひとりで走れない。みんなで目標を達成したい/塚田雄大 さん
- 百花繚乱
- 【Athlete Voice】ソングリーディング部 副部長 渡邊 菜々子

もう競技はやらなくていい、
そう思えるくらいやり切りたい
リベラルアーツ学群 3年生
ソングリーディング部 副部長
愛知県 名城大学附属高等学校 出身
渡邊菜々子 さん

人生最大の挫折を味わい、競技を続けようと決意
私は4歳からチアダンスをやっていました。中学1年生の時、チームで挑戦した競技の大会会場で名城大学附属高校の演技を見て、その魅力に引き込まれていきました。点数を競い合う競技の迫力は、それまでイベントや応援で踊ることを楽しんでいた私にとって衝撃的でした。競技に挑戦したい、この気持ちは消えることなく、3年後には同校に進学して競技を始めました。
当時の私には野球チームの公式チアダンスチームに入団するという夢があり、高校卒業後はすぐにオーディションを受けるつもりでした。そのため競技は3年という期限付きの挑戦でした。しかし全力で臨んだはずの高校最後の大会で練習の成果を出し切れず、人生最大の挫折を味わうことになりました。このままチアダンスに戻るという曖昧な終わり方はできないと思い、大会が終わったその日から競技を続けることを考えていました。そして桜美林大学のソングリーディング部、CREAMの情熱がにじみ出るような演技に魅了され、桜美林大学に入学しました。

本番前の円陣。大切な仲間と踊れる喜びを噛みしめて
CREAMの魅力は、表現や構成、振付の一つひとつを研究し尽くすところにあると思います。例えば手を横に出すというシンプルな振り一つでも、コーチがどのような意図でこの動きにしたのか、どんな感情で踊るべきか、さらには曲調や歌詞の意味までも考えながらみんなで意見を出し合い、試行錯誤します。大変な作業ではありますが、チームで心を揃えて全てを出し切れた時には言いようのない達成感が味わえます。
競技は楽しいことよりもきついことの方が多いかもしれません。それでも私がCREAMに入ってよかったと思えるのは、大会での演技披露直前に円陣を組む時間が好きだからです。普段の練習では、ここは止まる意識を、ここはずれないように、などとシビアな声かけが多いのですが、演技直前はみんなで踊れてうれしい!という気持ちがあふれ、ポジティブな言葉が飛び交います。この場にいる全員がかけがえのない仲間であり、一人でも欠けてはならないと実感できる最高の瞬間です。

相手と同じ立場で話ができるよう、思いを認めて寄り添いたい
現在は基礎を磨く期間として筋トレやバレエの練習を強化しています。目標である全国選手権大会優勝に向けて、段階的な目標を設定して日々少しずつ、しかし着実にレベルを上げることを意識しています。
練習のメニュー作成や進行は上級生が中心ではあるものの、部員全員の思いが詰まった練習にするため、副部長として下級生の意見を吸い上げることを心がけています。お手本にしているのはコーチの私たちへの関わり方。コーチは練習の辛さや体の痛みを受け止めた上で「もうひと踏ん張りしよう」と言ってくれます。わかってくれる人がいる、弱音を吐ける場所があることで心が救われると知りました。学年が上がるとつい1年生、2年生の時に感じていたことを忘れてしまいがちですが、下級生と関わる時には当時の気持ちを思い出し、コーチのように相手の思いに寄り添って話をするように心がけています。
今、私が競技を続けているのは「これで悔いなく終われる」と思えるところまでやり切りたいから。ハードな練習を仲間と共に乗り越え、全国選手権大会では日々の練習の成果をすべて発揮できるようベストを尽くします。
※この取材は2022年5月に「桜美林のスポーツ」サイトのために行われたものです。
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