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  • 【Athlete Voice】サッカー部 主将 森 克人

情熱を持ってチームを率いた、
この経験は自分の財産

リベラルアーツ学群 3年生
サッカー部 主将
東京都立砂川高等学校 出身

森 克人 さん

高校での挫折が自分を大きくしてくれた。大学では完全燃焼したい

サッカーを始めたのは小学校低学年からで、プロになりたいと思い、高校はサッカー部が強化指定されて寮もある、高校に入学しました。全国を目指していましたが、高校3年時に病気になり1年間ブランクができてしまい、プロへの道はいったん諦めました。ただ、不完全燃焼だったこともあり、桜美林大学に入学を決めた後にこっそりサッカー部があるかを調べるなど、大学でもサッカーを続けようと思うようになりました。

リベラルアーツ学群を選んだ理由は、総合的な「知」を学べる同学群で、哲学を学びたかったからです。しばらく入院していたこともあって、経済や法律など社会ですぐに使える学問だけではなく、人生を深く考えるような学問をしたいと思い選びました。哲学を学んだおかげで、自分は大きく変わったと思っています。何より視野が広がりました。物事に対する偏見もなくなり、社会問題も考えるようになり、人間として成長させてもらったと思います。サッカーでも、自分の意見をぶつけるだけではなく相手を尊重することを学べたのは、チーム運営にとても役立っています。

人生の中で最も熱くなれる。サッカーは必要不可欠なもの

高校サッカーに比べ大学サッカーは自主性を重んじる傾向があります。高校サッカーは監督主導で活動するところがほとんどですが、大学では練習メニューは自分たちで決めるなど、選手主体で運営するチームが多いと思います。桜美林のサッカー部でも、監督・コーチの意見をメンバーにそのまま伝えるのではなく、選手側の意見も監督たちに伝え、双方が納得した上でメニューを作っています。

勝利を目指すのは高校・大学どちらも同じですが、大学では人間形成がより重視されると思います。高校では挨拶や礼儀など上下関係に関して厳しく言われますが、大学では社会に出ても通用するような人間になれるように、監督は意識して指導してくださいます。自分たちも部の運営を積極的に担うなど、考えて行動しています。

私にとってサッカーとは、点を取ったり、勝利を得たりする瞬間はもちろん大きな快感ですが、一言でいうと「人生の中で最も熱くなれるもの」ということ。他には代え難い魅力ですね。

主将になったことは貴重な経験。自分の将来にもしっかり生かしたい

主将という立場は苦労も多く、大変なことばかりです。 チーム内には、サッカーに対していろいろな価値観を持った人間がいるので、それぞれの意見を聞きながらまとめていくことが大切です。監督やコーチが就任されることになった時は、主将として腕の見せどころでした。

2部昇格は全員の目標でしたが、高校時代からサッカーをやってきた者や大学から始めた者など、メンバー間でどうしても技術やサッカー観に違いが出てきます。そこをうまく融合させ、共通の目標に導くのはなかなか難しく、メンバーとは何度も話し合いました。主将になって身につけたマネジメント能力やコミュニケーション能力などは、就職活動にも役立っています。 ただ、私が主将として最も大切だと思うものは「情熱」です。サッカーの技術でチームを引っ張ったり、仲間をまとめたりすることは他の人に任せられますが、先頭に立つ人間が「情熱」を持っていないと誰もついてきてくれません。

来年は最終学年となり主将を退きます。この「情熱」を次世代に伝えるとともに、FWとしてぜひ得点王になりたいと思っています。

※この取材は2022年10月に「桜美林のスポーツ」サイトのために行われたものです。

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