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  • 【Athlete Voice】アメリカンフットボール部 主将 奥田 泰輝

チャレンジし続ける背中を見せて、
チームの象徴となる存在に

リベラルアーツ学群 4年生
アメフト部 主将 ディフェンスバック
埼玉県 埼玉栄高等学校 出身

奥田泰輝 さん

先が見通せる未来よりも、想像できない道を選んだ

アメフトに興味を持ったのは高校2年生の時、YouTubeで友人が出場した試合を観戦したのがきっかけです。小学生から続けてきたサッカーとは別世界の、激しい接触を伴うプレーに魅了されました。友人が「泰輝もできるよ」と言ってくれて、冗談半分で「じゃあやろうかな」と答えたのを覚えています。サッカーのスポーツ推薦で進学するつもりでしたが、大学生活が何となく想像できてしまい、これでは面白くないと感じるように。一方で、アメフトをしている自分の姿はまったくイメージできませんでした。チャレンジ精神がうずき、せっかくやるなら日本一を目指そうと桜美林のアメフト部に入部しました。

入部後3カ月はとにかく大変でした。サッカー選手の体格では到底戦えないため、まず体重を68キロから73キロまで増やしました。現在は80キロまで増量しています。日々の練習でエネルギーを消費する中での増量は、食べることがあまり得意ではない私にとってなかなかに辛い日々でした。さらにアメフトはルールをしっかり叩き込まなければ実力を発揮できない競技。膨大な知識を吸収し、それを体の動きにつなげようと必死でした。

先輩が伝えてくれたすべてを抱えてグラウンドに立つ

主将となった今年は「チームの象徴となる」という目標を掲げました。そのために誰よりも自分に厳しく、率先して取り組んでいくつもりです。グラウンド内では歩かない、笛が鳴るまでプレーし続ける、そういった当たり前のことを守れなければ下級生に指摘できるはずがなく、チームのボトムアップにもつながらないと思うからです。とはいえ、初めからチームを背負う覚悟ができていたわけではありません。コーチから「奥田をキャプテンにしたい」と言われた時はYesと即答できませんでした。でも、仲間の後押しを受け、誰もがなれる訳ではない主将という役割にチャレンジしてみようと決めました。

私がどんな時でもチャレンジ精神を忘れずにいられるのは、1年生の時にマンツーマンで指導してくれた4年生のおかげです。先輩はケガでラストシーズンへの出場がかなわない状況でした。DBで唯一の初心者だった私に期待して、技術だけでなくアメフトに臨むマインドや面白さを惜しみなく注ぎ込んでくれました。辛い時には先輩の思いを受け取って今があることを思い出し、今日まで乗り越えてきました。

ぶっ倒れるくらいアメフトに向き合い、必ず日本一に

今は甲子園ボウルでの優勝に向けてチームの気持ちが高まってきたところです。しかし初戦までおよそ100日、あるようでない残り時間でチームを作っていかなくてはという焦りを感じています。まずは初戦で勝利をあげるため、ラストシーズンとなる私たち4年生を中心にぶっ倒れるくらいアメフトに向き合い、勝つイメージを固めていこうと思っています。主将としては、下級生が4年生の覚悟を肌で感じて「俺もやるぞ」という気持ちになってくれたらと願っています。

桜美林でアメフトを始めた当初、チームとして日本一になる、そして個人として日本を背負う選手になるという目標を立てました。大学での部活引退の日まで、このふたつの目標達成を目指して、日々の練習や試合に取り組んでいきます。サッカーからアメフトへの転向で成長できた私にとって、「チャレンジ」は人生のキーワード。卒業後、社会人になってもアメフトを続け、チャレンジすることで人生が切り拓けると背中で語れるプレーヤーになれるよう努力していきたいと思います。

※この取材は2022年5月に「桜美林のスポーツ」サイトのために行われたものです。

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