呼吸がそろった演技で、来年は日本一に/石川 みな さん
- 百花繚乱
- 【Athlete Voice】女子ラクロス部 主将 山口 奏美
大好きな仲間と
一緒に試合に勝てたときほど、
うれしいことはない
健康福祉学群 3年生
女子ラクロス部 主将
神奈川県立城郷高等学校 出身
山口奏美 さん
新しいことを始めたい。そう思ったときに出合ったのがラクロス
私が桜美林大学に入学したのは、ちょうどコロナ禍が始まった2020年の春。高校の卒業式や大学の入学式、授業、部活の説明会・体験会など、さまざまな学校行事や活動が、対面ではなくオンラインで行われました。外出を制限され、大学にも登校できず、友達もつくりにくい状況で、「何か新しいことを始めたい」という思いが強く湧き上がってきました。そんなときに出合ったのが「ラクロス」という競技。SNSなどで活動を見たときに、先輩たちが輝いて見えたことや、競技を大学から始める人が多く、初心者でも活躍しやすいことに魅力を感じ、入部を決意しました。
女子ラクロス部の雰囲気はとても明るく、活気にあふれています。現在メンバーは2・3年生のみですが、学年に関係なく皆、仲が良いのが特徴です。ラクロス経験者はチームに1人で、残りのメンバーは大学から始めています。高校での部活動経験は皆異なり、個性が強くいろいろなタイプが集まっています。まとめるのは大変ですが、話し合いなどでコミュニケーションを取りながら、皆でひとつの目標に向けて頑張っています。
周りの人の支えがあるからこそ、主将を続けていられる
私たちのチームの特徴は、がむしゃらに一生懸命プレーをするところ。これが裏目に出てしまうときもありますが、フィールドに立つと、皆チームのために全力を尽くします。私たちの代は、コロナ禍の影響からか先輩が早めに引退してしまったため、3年次で部活を運営する立場になり、私自身も主将を務めることになりました。入学してからも大会が特別リーグ形式になってしまったり、日本ラクロス協会が主催する1年生のみの大会や合宿が中止になってしまったりと、通常1・2年生のときに得られる経験を積めませんでした。
ラクロスはマイナー競技のため学生が主体となり、練習の手配や試合の申し込み、コーチ探しなどを含め、すべて自分たちでしなくてはいけません。初めは分からないことばかりでいろいろなミスをしてしまい、非常に不安を感じていました。もちろん、今でも私が主将でいいのかと悩むことはありますが、優しく励ましてくれる同期や、「みんなで支え合っていこう」と言ってくれる幹部、そして私たちのために時間を割いて鍛えてくれるコーチなど、周りの人が支えてくれるからこそ、主将を続けていられると思います。
自分から一歩を踏み出さないと、変化は生まれない
ラクロスから学んだことは、「最後まで諦めないこと」と「失敗を恐れないこと」。ラクロスは、110m×60mのサッカーと同じ広さのフィールドを15分×4Q(クォーター)の間、走り続けなければいけません。また、ルール上、交代枠の制限がなく、人数が多い方が体力を回復できるので、有利に戦うことができます。私たちは他の大学に比べて人数が少ないのですが、仲間やコーチからの応援を糧にして、限界まで走り続けます。コーチからはいつも「やらなきゃ変わらないよ」と声を掛けられます。何度も鼓舞されているうちに、私が失敗を恐れていたらチームを引っ張ることはできないし、私自身が変わらないとチームを勝利に導けないと気付くことができました。チームをよりよく変えていくために、まずは私自身がその一歩を踏み出さなければいけないと強く感じます。
夢中で主将を続けてきましたが、気づけばあと1年で引退。今の目標は3部に残留し、最終学年となる来シーズンで2部に昇格することです。大好きな仲間と一緒に私たちらしいプレーで戦い抜き、最後まで全力で走り抜けたいと思います。
※この取材は2022年10月に「桜美林のスポーツ」サイトのために行われたものです。
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