作品制作を
自らの進むべき道しるべに

芸術文化学群 4年生
ビジュアル・アーツ専修

三井萌楓 さん

大学1年の夏休みから始めた挑戦

増田誠大賞 教育長賞 タイトル「予感」(作品右:三井 萌楓さん)

大学入学後の初めての夏休み。私はなにかに挑戦したいと考え、地元・山梨県都留市で行われている絵画の公募展「増田誠大賞」に応募しました。

公募展へ応募するにあたり、いつもどおり「私が描きたいものを描きたいように描く」という気持ちを大切にして作品を制作しました。その結果、初めての応募にも関わらず教育長奨励賞を受賞できたことにより、その後の自分自身の作品制作の意欲に繋げることができました。また、公募展に出展することで、多くの人に自分の作品を見ていただく機会になると考え、次年度以降も継続して増田誠大賞に応募し、挑戦を続けてきました。

その結果、毎年なにかしらの賞を受賞することができ、また大学4年生の時には、描きたいものを描きたいように描くという気持ちに加えて、作品を見る人たちの視線を意識した構図設定や描写などにもこだわって作品を制作したことで、これまでで一番良い評価となる教育長賞を受賞することができました。

ゼミから、個人へ

雪舟国際美術協会展 タイトル「静謐なる」

大学で所属している藤崎いづみゼミでは、毎年国立新美術館での「雪舟国際美術協会展」に雪舟協会事務局が選抜したゼミ生の日本画作品を出展しています。大学3年生の時には、藤崎ゼミとして雪舟展に出展する作品のひとつに私の作品が選ばれ、その作品は藤崎ゼミでの活動の中でも私自身の代表作品の一つとなっています。

大学4年生になり、卒業後も絵を描くことは続けていき、将来的には個人の作品展もやりたいと思っていた矢先、藤崎先生からゼミの同級生が雪舟国際美術協会展の一般公募で応募する、と伺いました。ちょうど卒業を控えたタイミングで、なにかできることはないかと考えていたため、私も雪舟展の一般公募の応募に挑戦してみることにしました。

応募するために制作した作品は、実際に鎌倉にある杉本寺を描いたもので、タイトルは「静謐なる」。普段都会の喧騒の中で生きている身として、落ち着いた静謐な空間が必要だと感じ、その空間をそのまま表現したいと思い、しばらくその場に佇み、穏やかな時間の流れに身を委ね、作品の構想を練りました。結果、審査を通過することができ、個人として一般公募で出展することができました。

大学で培った芸術である「絵を描くこと」を、今後の人生にも

大学卒業後は、空間デザイン業界の企業に就職する予定で、大学で学んできたことをどのように生かすことができるのか、また自身がデザインした空間がどのように使ってもらえるのかを楽しみにしています。

また、大学4年間で培った芸術である「絵を描くこと」は就職しても続けていきたいと考えています。特に、私の地元で実施している増田誠大賞や雪舟国際美術協会展には継続的に応募したいと思っています。毎年同じ作品展に応募することが、私が作品を制作する上での目標となり、指針になると思っています。

ゆくゆくは、制作した作品を定期的に発表する機会を設けて、多くの方に作品を見てもらうことで刺激をもらい、作品制作の英気を養っていきたいと思っています。



※この取材は2024年1月に行われたものです。

関連記事

ページの先頭へ