挑戦しよう。
学ぶことで、表現の幅は広がる

芸術文化学群 4年生
演劇・ダンス専修

若月大河 さん

演劇とダンスの両方から学ぶこと

桜美林大学芸術文化学群の演劇・ダンス専修は、その名の通り、演劇とダンスの両方を学びます。印象に残っているのは、鐘下辰男教授の授業です。「演技は声だけでなく、身体の反応である。」身体の使い方や、人間と人間のやり取りから生じる動きについて学びました。両方の学問をバランス良く学んだことで、知識の幅を広げられたように感じます。

演劇は、国によって文化が異なるので、私たちが当たり前だと思っている表現が通用しない場合もあります。私は役者として演劇に関わる以外にも、音響や照明を担当することもありますが、アジアや欧米との演出方法の違いに驚かされることが多いです。海外からは、日本特有の2.5次元(アニメ、ゲームの2次元の世界と、現実の3次元の世界の中間という意味。主にアニメやゲーム原作の舞台に対して使われる)の表現方法が注目されています。機会があれば海外留学に挑戦し、日本の表現を何らかの形で海外に伝えていきたいと考えています。

100年桜まつりで、清水安三を演じる

もともと私が演劇に興味を持ったのは、姉が出演する舞台の稽古場を見学したときでした。偶然が重なり、私も舞台に立つことができたのですが、すぐに演じることの面白さに気付きました。中学生になったときに劇団に入り、本格的に演劇の世界に身を投じました。

さらに高いレベルで演劇に関わりたいと考え、芸術系の学問を学べる桜美林大学に入学しました。自由な校風で、学生の挑戦を尊重してくれる環境も魅力に映りましたね。コロナ禍でなかなか思う通りに公演を打つことはできませんでしたが、色々な方との縁を作ることができました。2022年に学内で開催された「100年桜まつり」では、学園創立100周年を記念した演劇が上演されました。桜美林学園の創設者・清水安三先生を主人公にした「合唱物語 石ころの生涯」という演劇で、ありがたいことに主役に抜擢いただきました。知らないこともたくさんありましたが、当時の時代背景などを学ぶ中で創設者の思想に触れ、演技に臨めたのは本当に素晴らしい経験だったと感じます。

他力本願でなく、自ら行動しよう

演劇とは、実力主義の世界です。力が足りなければ良い役をもらうことはできません。生半可な気持ちでは務まりませんが、将来も何らかの形で役者を続けたいと考えています。一つひとつのチャンスを大切に、役者としても成長していきたいと考えています。

大学で学んだのは、自ら挑戦しないと何も変わらないということです。他力本願でチャンスを待っていても誰も助けてくれません。目標を高く持ち、結果を出すために行動すること。後輩の皆さんには、自分のやること/やるべきことを見据えて、思いきり学生生活を楽しんでもらえたらと願っています。



※この取材は2023年8月に行われたものです。

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