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  • 【百花繚乱】カワイヒデヒロ さん

第一線のミュージシャンとして
人々の印象に残る曲を作り続ける

文学部総合文化学科(現・芸術文化学群) 卒業生
ミュージシャン

カワイヒデヒロ さん

演奏から作曲・編曲まで幅広く手掛けるミュージシャンとして活動

ライブでの演奏の様子

「fox capture plan」という現代版ジャズ・ロックをコンセプトとしたピアノ・トリオ・バンドのベーシストとして活動しつつ、ドラマや映画、アニメ音楽の作曲・編曲など、幅広く音楽の仕事をしています。音楽の道に進んだのは、実は大学に入ってから。作曲家の叔父の影響で、自分も音楽をつくってみたくなりました。

音楽業界と聞くと華やかなイメージがありますが、実際の現場はそうでもなく、締め切りに追われていたり、朝から晩までスタジオにこもりきりだったり、かなりハード。基本的に座り仕事なので体もバキバキです(笑)。

私にとって音楽は常に身の回りにある生活の一部のようなものなので、私の音楽が聴く人の生活の彩りになれたら……と思います。曲を聴いた人からの感想が届くと「満足できる曲が作れた」という充実感も湧きます。

入学後にミュージシャン活動を本格始動、音楽漬けの毎日を送る

在学時はオーケストラに所属

桜美林大学を選んだのは、音楽を基礎から学べる大学だったからです。加えて、当時は芸術から哲学、宗教学まで幅広く文系の内容を学べたので、私は学科外の心理学の講義も受けていました。現在は専門的に学べるカリキュラムも増えたそうなので、基礎から学術的に深いところまで広く深く学べるのではないでしょうか。

学生時代は、暇さえあれば音楽の勉強をしていました。音楽の基礎を学ぶならクラシックだと考えて大学のオーケストラに入り、毎日コントラバスを抱えて練習三昧。とにかく音楽にのめり込んでいました。学園祭で路上ライブをやったときのことは若き日の懐かしい思い出……。今はもうできません(笑)。

オーケストラでは学生課の職員や外部の演奏者など目上の方と接する機会が多く、社会人としての振る舞い方を身に付けました。穏やかな雰囲気のキャンパスなので、授業がないときはカフェでのんびり……。先輩のおごりで定食屋に行ったり、近所の居酒屋に行ったりと、とても楽しく過ごしました。

学生時代にやっておけばよかったと後悔しているのは、語学留学です。留学制度が充実しているので興味はありましたが、当時は音楽に集中していたので実現できませんでした。キャリア支援制度も、私のようなアーティストを目指す学生向けに業界で働く人の話を聞く機会などがあれば、卒業後のキャリアプランを立てやすくなると思います。

学生時代は何にでもチャレンジして「くじけない強いハートを育てよ!」

今後も必要とされる限り、全力で音楽をつくり続けます。自分の音楽性にこだわりすぎず、人とのコミュニケーションを大切に、多くの人に届く音楽をつくりたい。一度聴いたら忘れられないような曲をつくるのが目標です。今後は海外にも活動の場を広げたいと考えています。演奏で海外に行くことはたまにありますが、まだ海外作品の作曲を手がけた経験が少ないので、日本の現場とどう違うのか体験してみたいです。

学生の皆さんには、未来に投資するつもりで、学生時代に使える時間を最大限“学び”に向けることをおすすめします。勉強だけでなく、バイトをしたり友達と遊んだりするのも大切な“学び”です。そして、学生時代にいろいろなことにチャレンジして「くじけない心」を育ててほしいと思います。ハートが強ければ、社会人になってからどんな仕事でもできるもの。何でもできる学生時代に、失敗を恐れずに挑戦する力、目標を立てて継続する力を養ってほしいと思います。


【編集後記】

落ち着いた語り口の中に音楽への情熱を感じさせるカワイさん。桜美林大学で培ったバイタリティを活かして活躍の場を広げ、将来は海外での活躍も楽しみです。

※この取材は2023年1月に行われたものです。

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