グローバル・コミュニケーション学群 授業紹介

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異文化コミュニケーション論(E)(GS-RJ)
- 英語で行われる専門科目のひとつ。一定の英語の成績を修めれば、留学生と共に履修できます。

学生×教員対談

  • 教員
    楠本 和佳子
    グローバル・コミュニケーション学群
    講師
  • 学生
    Konich Noelle
    交換留学生

大切なのは、文化が私たちに及ぼす影響を理解して、
他者も自分も尊重し受け入れる土壌を築くこと。

Noelle:元々日本に興味があったのですが、加えてもっと視野を広げたいと思い、アメリカの大学から桜美林大学への留学を決めました。

楠本:今学期は日本、アメリカ、インド、ケニヤ、台湾出身の学生たちがこの授業を履修しています。こうした教室内の多様性についてはどう思いますか?

Noelle:私たちの言語・文化的背景の多彩さが、授業中のディスカッションをいっそう面白くしていると思います。今回のプレゼンテーションのトピックも、そうしたディスカッションの中からヒントを得ました。

楠本:この授業では、期末レポートの為に“ひとつの国やコミュニティを二分しているイシュー”を選び、論じなければなりません。その為、政治的、社会的なトピックを選ぶ学生が多いのですが、「ピザにパイナップルを載せるか否か」は、授業の初期にカバーした食文化に関連するトピックですね。

Noelle:はい、そうです。“パイナップルが載ったピザ”なんてジョークのネタのようですが、イタリア人の多くが、何故それほど“ピザとパイナップルの組み合わせ”に抵抗感を持つのか、きちんとアカデミックに考えてみたかったのです。リサーチやインタビューを通して、「甘いのが嫌」「ただただ美味しくない」という以外に、食文化的にきちんとした理由があることが分かりました。

楠本:私たちの“当たり前”を、文化的、社会的、歴史的な文脈から洗い出す作業を行ったわけですね。食ベ物は私たちの“魂”に直結しているとも言え、とても魅力的な素材ですが、エスノセントリズムが現れやすいところでもありますね。

Noelle:食べ物に関してだけは理性が吹っ飛んで、感情的に自文化を絶対とする傾向も見られますね。大切なのは、文化が私たちに及ぼす影響を理解して、他者や自分を尊重し、受け入れる土壌を築くことだと思います。

楠本:今回のプレゼンテーションでは小道具も登場しましたね。準備にかなり時間をかけたのでは?

Noelle:
一人でクラスの人数分のピザ生地と具材を画用紙で作るのは大変でしたが、プレゼンテーションの導入部で、聴衆に小道具を使って作業をしてもらうことによって私の論点を感得してもらいたかったのです。人前でプレゼンテーションをする為には充分な準備や練習、工夫が必要だと思います。

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