学生×教員対談
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学生
正岡 玄己
芸術文化学群
演劇・ダンス専修 2019年3月卒業
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教員
田尾下 哲
芸術文化学群 音楽専修
准教授
学生同士の交流を通して
人々をエンターテインする力を養う
正岡:入学以来、さまざまな授業を履修してきましたが、「ミュージカル演習(現ミュージカル演習Ⅱ)」の授業で扱ったミュージカルとその振り付けは鮮明に覚えています。
田尾下:自分たちで考えた振り付けは、一生忘れないと思いますよ。
正岡:一番印象的だったのは『となりのトトロ』のオープニング曲「さんぽ」を題材に、振り付けを考えたときですね。
田尾下:この授業では定番の課題ですね。
正岡:一度にすべての歌詞に振り付けするのではなくて、たとえば歌詞を6分割してその区切りごとにしっかり物語とオチを付けるという目標がありましたよね。シンプルな曲ですが、それだけに振り付けにも幅の広がりがあって、グループごとに全く異なる作品に仕上がっていたと思います。
田尾下:分割したものを最終的に全部つなげると、クライマックスが何度も訪れることになります。観客を飽きさせず、常に“エンターテインする”というのが、商業的なミュージカルには必要なことなので、この授業でもそのことを意識してもらいました。こちらから指導することはほとんどなく、学生同士で考えてもらう場面が多かったから、苦労することもあったよね?
正岡:最初は、「どうして何も教えてくれないんだろう」と思っていましたが、経験値や考え方が異なる学生同士がとことん議論しながらひとつの作品を作り上げていく過程は、とても有意義でした。
田尾下:大人数のグループのなかで自分の意見を主張するというのは、かなり難しいことだと実感したと思います。それは「自分の言葉を届ける」という点で、ミュージカルにも共通していること。この授業を通して学生には、「人々をエンターテインする力」を養ってもらいたいと思っています。
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