阿部直彦スペシャルインタビュー

  • 学位:修士(経営学)
  • 博士前期課程
  • 新宿キャンパス
  • 募集人員 100人程度

経営学的創造力は夢を見るのか。

それは、ペイ・ガバナンス。
役員報酬に斬り込み、先進的な経営を導く。

阿部直彦

桜美林大学大学院客員教授/ペイ・ガバナンス日本代表取締役

日本ではまだ馴染みのない、「ペイ・ガバナンス」。役員報酬の適正な評価により業績と報酬を連動し、企業改革と業績アップを実現する。阿部直彦氏はこのコンサルタントとして、国内外の企業へのアドバイスを提供する第一人者。たとえば、日本でもここ最近よく耳にする巨大上場企業の経営者報酬にまつわる問題では、一般的に株主が考える「業績を上げ、結果として株価を上げて、そうすることで株主に中長期的に報いる」という要望に対して、時として経営者が株主の期待通りの行動ではなく、役員のみが不正に高い報酬を得るということが度々起きてきました。
そこで急速に注目を浴びるようになったコーポレート・ガバナンスですが、それを役員報酬の側面からしっかりと支え、企業改革を実現するために欠かせないのが「ペイ・ガバナンス」。
「日本ではここ3、4年。まだまだ本格的な取り組みが少ない。でも、私たちのアドバイスが本当に会社の経営に影響を与える改革に結びつき、業績が上がる企業が出てきています。政府のコーポレートガバナンスへ取り組みも加速する中で、ガバナンス改革が実質的に機能し始めた一つの大きなトレンドだというふうに見ています。」
阿部氏のオフィスでさらにお話を伺いました。

世界の巨大企業を相手に、ペイ・ガバナンスによる企業改革のコンサルタントとして活躍してきた阿部氏。その積み上げてきた経験を体験する授業は、実際に発表された高額役員報酬のランキングを題材にディスカッションを深めるなど、まさしくリアルな企業・経済の世界を舞台に知識とイマジネーションを刺激する。
「議論を重ねながら多方面から知識を高めていくということを行うことによって、例えば3ヶ月の授業であっても終わる頃には学生さんがそれぞれみんな自分の意見を持って教室を出ていけるようになったりするのが教師としてやりがいを感じています。」
と語る阿部氏。
「桜美林は学術の面で優れた先生も、産業界から参加された先生もたくさんいて、すごく面白い試みだと思っています。これは非常にユニークな組み合わせで、ディスカッションの機会に参加させていただくこともありますが、自分が学生の頃にこういう教授陣がいたらもっと真面目に勉強したんじゃないかなって常日頃感じています。」

阿部直彦
桜美林大学大学院客員教授/ペイ・ガバナンス日本代表取締役

20年以上にわたり、日米での経営者報酬コンサルティング(役員報酬コンサルティング)に取り組み、日本においてはパイオニア的存在。
1990年代には、米国KPMG(ロサンゼルス)のディレクターとして大手日系企業の経営者(役員)報酬プロジェクトを手がける。
1997年以降、タワーズペリン(ロサンゼルスおよび東京)、合併後のタワーズワトソン(東京)およびペイ・ガバナンス設立後、50社を超える大手日本企業に対して経営者報酬のコンサルティング(役員報酬コンサルティング)を提供。
「日本取締役協会の経営者報酬ガイドライン」のワーキンググループリーダーを、2002年以降継続して務める。

夢見る、経営学的創造力。

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