演劇・ダンス専修
文学・舞踊・音楽・美術などさまざまな芸術が織りなす「演劇」。自らの感性と身体を表現手段にして描き出す「ダンス」。 いずれも人間に対する深い洞察や、観る人を魅了する豊かな表現力が求められます。 本専修は、あなたの表現したい想いをカタチにできる確かなチカラと自信を身につける学びを通じて、 これからの舞台芸術の世界をリードできる意欲ある人材を育成します。
学びの環境
演劇・ダンス専修の学びを充実させるための環境を整備
学びの特色
専修の魅力
1年次には、舞台芸術を構成する多様な要素を、実技・実習・講義を通じて広く学び、自分がやりたいこと、自分に向いているものを発見していきます。まずは、演劇志向・ダンス志向に適した科目から学び始めます。
2年次からは自分が選んだ方向に沿っての専門性を深めていき、学年が上がるにつれ、表現力、技術力、企画力などに磨きを掛けます。さらに、現代の社会的ニーズが高い演劇応用・ダンス応用の科目群を導入して、市民参加による創作公演や老人ホームや福祉施設で上演するアウトリーチなど、芸術と社会を結ぶ活動も盛んに行っています。また、ファシリテーターの養成を目指しています。ダンス分野ではクラシックバレエ、コンテンポラリーダンス、ジャズダンスのほか、日本舞踊など、「舞う」「踊る」という身体を通した表現を幅広く学べます。
演劇を学ぶ
綜合芸術である「演劇」を、実技と理論の両面から学べるのが、本専修の魅力です。実技では、演技はもちろん、スタッフワークやプロデュースなど、舞台を支える側も体験。ジャンルも、日本や中国の古典芸能まで幅広く挑戦します。理論では、古今東西のさまざまな演劇に関する知識を修得。さらに人間力やコミュニケーション能力を育てる手法として注目を集める演劇応用を展開します。
ダンスを学ぶ
古典的なバレエから同時代の表現であるコンテンポラリーダンス、コンテンポラリーバレエ、さらにジャズダンス、日本舞踊などさまざまなジャンルのダンスから、芸術と社会を結ぶコミュニティダンスまで、ダンスを広く、深く、実技と理論の両面から学ぶことができます。同時に、ダンスの土台である一人一人の身体について解剖学や心理学などを通して知り、自らコンディションを整えながら安全に楽しく踊り、表現するための授業も揃っています。未来の表現世界を担う若い才能を育成するだけでなく、ダンスの自由な表現や共同作業を通じてコミュニケーションを深め、個人と社会のつながりを築くことができる表現者や指導者、制作者やダンスの担い手を育成します。
スタッフワークを学ぶ
「照明」「音響」「美術」「舞台監督」「制作」などのスタッフワークを、現役で活躍しているプロのスタッフが講師を担当し、現場に即した技術を学ぶことが出来ます。もちろん技術だけではなく、プランニングの方法や仕込み図面の書き方も修得出来、舞台制作の進行も体験出来るカリキュラムがあります。スタッフワークを通じて他者とのコミュニケーションを深め、共同制作を行うことで、次世代のスタッフ育成を行います。
総合:実践的クリエイション「OPAL」
本専修の学びの集⼤成として実践プログラム「Oberlin Performing Arts Lessons(OPAL)」があります。このプログラムは、発表会レベルを超えた質の⾼い舞台公演を⽬標に、プロの演出家・振り付け家・スタッフの指導のもと、出演者とスタッフの学⽣が⼀丸となり、本格的な劇場で上演を⾏います。
地域にひらき、世界とつながる
社会に活かすパフォーマンス活動
地域に演劇を届ける
福祉施設での実践、15年以上歴史のあるアウトリーチ活動
多様な人が参加できるワークショップを学ぶ
誰でもどこでも楽しめる演劇・ダンスの方法を学び、地域を元気にする
海外で演劇・ダンスを学ぶ
現地での学びと経験を通して、国際的な視野を得る
表現者として生きる先輩たち
世界に通用するクリエイターの育成を目指す「演劇・ダンス専修」の学びを経験した先輩たちの生き方に学ぶ。
- 中村 崇人NAKAMURA, Takahito
長浜市産業観光部文化観光課 主幹
2006年度 文学部 総合文化学科 卒業
- 目澤 芙裕子MEZAWA, Fuyuko
ダンスカンパニーBaobab プロデューサー、JR東日本文化創造財団 高輪ゲートウェイシティ 文化創造棟準備室 企画推進部、ゴーチ ・ブラザーズ クリエイターマネジメント
2009年度 総合文化学群 演劇専修 卒業
- 山本 卓卓YAMAMOTO, Suguru
劇作家・演出家/範宙遊泳 主宰
2009年度 総合文化学群 演劇専修 卒業
Bangkok Theatre Festival「最優秀脚本賞・最優秀作品賞」(2014)
第66回岸田國士戯曲賞受賞『バナナの花は食べられる』(2022)
- 北尾 亘KITAO, Wataru
振付家・ダンサー・俳優/Baobab主宰
2009年 総合文化学群 演劇専修 卒業
横浜ダンスコレクション2018 「ベストダンサー賞」(2018)
ベッシー賞(ニューヨーク・ダンス&パフォーマンス賞)
「OUTSTANDING PERFORMER部門ノミネート」(2020)
- 下島 礼紗SHIMOJIMA, Reisa
振付家・ダンサー/ケダゴロ主宰
2014年度 総合文化学群 演劇専修 卒業
SAI Dance Festival 2019 COMPETITION「最優秀作品賞」(2019)
第8回 エルスール財団 コンテンポラリーダンス部門 「新人賞」(2019)
日本ダンスフォーラム賞(2023)
- 市原 佐都子ICHIHARA, Satoko
劇作家、演出家、小説家、城崎国際アートセンター芸術監督、Q主宰
2010年度 総合文化学群 演劇専修 卒業
第11回AAF戯曲賞受賞『虫』(2011)
第64回岸田國士戯曲賞受賞『バッコスの信女 — ホルスタインの雌』(2020)
- 丸田 裕也MARUTA, Yuya
文学座演出部(音響)
2010年度 総合文化学群 演劇専修 卒業
進路と資格
自分の好きな演劇・ダンスの仕事に進み、活躍する卒業生が多数いる一方で、4年間学んだ演劇的なものの考え方や表現力、コミュニケーション力を活かして一般企業に就職する学生も多く、卒業後はさまざまな業界に進んでいます。
予想される将来の職業
- 俳優
- 舞踊家
- 演出家
- 脚本家
- 振付家
- プロデューサー
- 技術スタッフ(照明家、音響家、舞台監督、舞台美術など)
- 劇場スタッフ
目指せる資格 ※
- 博物館学芸員
- 社会福祉主事任用資格
- 初級障がい者スポーツ指導員
就職実績(過去3年間より抜粋)
- 劇団四季
- オリエンタルランド
- 静岡県舞台芸術センターSPAC
- 市川市文化振興財団
- タイタン
- 世田谷パブリックシアター
- ブライダルプロデュース
- 村上音楽事務所
- わらび座
- 人形劇団プーク
- クリエイトラボ
- イッセイミヤケ
- ユナイテッドアローズ
- みずほフィナンシャルグループ
- 星野リゾートグループ
- 日本郵便
- 松屋百貨店
- 朝霞市役所 など他多数
※資格取得に必要な科目は、開講されるキャンパスで履修する必要があります。所定の科目が開講されるキャンパスを事前に確認してください。なお、時間割の都合上、4年間でも資格取得が困難な場合があります。
職業体験
夏期など長期休暇に、これまで学んできたことを活かしながら、就きたい職業を体験的に研修してみるのが「インターンシップ」。本専修では自分の出身地を始めとする全国の公共ホールや制作会社、照明・音響会社などの研修実績を持っています。
インターンシップの派遣先
- 三鷹市芸術文化センター
- 神奈川県芸術文化財団 KAAT
- 彩の国さいたま芸術劇場
- 熊本県立劇場
- 吉祥寺シアター
- キラリ財団
- 劇団四季
- ホリプロ
4年間の学び
- 1年次 舞台芸術の基礎を幅広い視点で学ぶ。
- 2年次 専門的な知識を深め、表現力を磨く。
- 3年次 実践を通して、応用技術を修得する。
- 4年次 プロとしての活躍を見据えて自分を高める。
講義科目
- 演劇入門
- 舞踊入門
- 演劇文化史
- 日本演劇史
- 西洋演劇史
- 東洋演劇史
- 日本近代劇研究
- 日本現代劇研究
- 日本古典劇研究
- 古典演劇作品研究
- 宗教劇研究
- 演劇論
- 戯曲演習
- 演出研究
- 演劇芸術応用論
- 分析批評入門
- 制作基礎
- 日本舞踊史
- 西洋舞踊史
- 舞踊作品研究
- 舞踊文化比較論
- 舞踊教育法
- コミュニティダンス論
実技・演習科目
- 舞台芸術基礎
- 上演実技
- 身体訓練基礎
- 発声朗読法
- 演劇教育法
- 映像身体表現演習
- オーディオ・ドラマ
- 前衛の世界
- 制作基礎
- 技術スタッフ基礎
- 照明・音響演習
- 舞台美術と舞台運営
- 舞台監督の仕事
- 日本古典劇研究(狂言)
- 東洋演劇演習(京劇)
- ボディワーク
- 身体原理入門
- ダンス基礎
- クラシックバレエ
- コンテンポラリーダンス
- コンテンポラリーバレエ
- ジャズダンス
- 日本舞踊
- コミュニティダンス演習
学群共通科目
- 文化と芸術
- 人間と社会
- 生命と自然
- 日本文化論
- 東洋文化論
- 社会文化・メセナ論
- 知的財産権通論
- アートマネージメント論
- セルフプロデュース演習
- 解剖学
- 日本の文字文化
- 詩と朗読
- メディア論
- 健康科学
- 芸術文化研修
- インターンシップ
- スポーツ
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