2月3日から3月2日までの約1ヶ月間、本学野球部の学生12人が、中米コスタリカ共和国で野球指導を通じた国際協力活動を行いました。この活動は、JICA(独立行政法人国際協力機構)との大学連携事業の一環として2016年に開始されたもので、今回は2023年度に新たに締結された3年間の派遣契約の最終年となる、第8回目の活動となりました。
派遣された学生たちは、配属先であるサントドミンゴ野球協会を拠点に、「野球を通じた青少年の健全育成」と「両国の異文化理解、グローバル人材の育成」などを目的として活動しました。
派遣前、学生たちは山口有次副学長に出発のご挨拶を行い、現地での活動に向けた力強い抱負を述べました。山口副学長からは、「慣れない環境下での活動には困難も予想されるが、それらを乗り越え、一回り大きく成長して帰ってきてほしい」と温かい激励の言葉が贈られました。


滞在中、学生たちは主にサントドミンゴ野球協会での野球指導を中心に、現地小学校訪問や地方都市ラ・クルスでの活動も実施し、延べ1,415人の子どもたちと交流しました。野球技術の指導だけでなく、道具の管理やグラウンド整備、協調性や規律を重んじる日本野球の精神も伝え、8回にわたる継続的な派遣を通じて、こうした意識が現地に着実に根付いていることも確認されました。




小学校では野球指導に加え、折り紙を通じた交流など、スポーツの枠を超えたつながりを深めました。学生たちはスペイン語に苦戦しながらも、野球という共通言語を通して懸命に交流を図る姿が印象的でした。


そのほか、在コスタリカ日本国大使館への訪問、ナショナル大学の学生との交流、16日間のホームステイも実施しました。ホームステイでは、異文化理解を深めるだけでなく、コミュニケーションの本質を考える機会にもなりました。


最終日には、活動の集大成としてコスタリカ外務省で最終報告会が開催され、学生一人ひとりがスペイン語で成果を発表しました。その様子はSNSを通じて世界に発信され、コスタリカ国内をはじめ多方面から高い評価を得ました。
帰国後には山口副学長への活動報告会に加えて、稲垣康治町田市長に活動成果をご報告する表敬訪問も実施しました。文化の違いやホームステイでの体験談等をお話させていただき、充実した活動であったことを報告しました。
報告会では、学生たちから「出会うはずのなかった人々とつながり、人生の財産となる関係ができた」「限られた環境の中で工夫しながら活動する難しさと楽しさを実感した」といった声が聞かれました。また、言語の壁を越えた交流を通じて国際交流の意義を再認識するとともに、自らの語学力や今後の課題にも向き合う機会となり、「今後も語学学習を継続したい」「いつか自分の力で再びコスタリカを訪れたい」といった前向きな思いも共有されました。
2016年から積み重ねてきた本事業は、技術指導の枠を超え、礼儀や道具を大切にする「日本野球の精神」を現地に根付かせるとともに、学生たちに国際的視野と主体性を育む機会となりました。
現行の派遣枠組みは今年度で一つの節目を迎えますが、現地との間に築かれた信頼関係は本学の大きな財産です。困難な状況下でも他者のために学びを活かす今回の経験は、まさに本学の精神「学而事人(がくじじじん)」を体現するものであり、学生たちはこの学びを糧に、今後も国際社会の発展に貢献し続けていきます。
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