高校生の皆さんにとって、大学は新たな学び、新たな仲間との出会いの場です。健康福祉学群の「基礎ゼミナール」(通称:基礎ゼミ)では、大学を知り、大学生活の見通しを持ち、仲間づくりのきっかけとなるような様々なプログラム行っています。
6つの所属専攻に分かれて行う「専攻別回」もその一環です。大学では同じ学年・同じ各専攻であっても一同に会する機会は限られており、基礎ゼミの「専攻別回」は同じ専攻の学生と知り合う貴重な機会のひとつです。各専攻の工夫あふれる「専攻別回」の様子をご紹介します。
健康科学専攻・スポーツ科学専攻
健康科学・スポーツ科学専攻の基礎ゼミで、日本ペップトーク普及協会の講師・岸田輝美氏をお招きし、「キャリア」に関する講義を実施しました。
岸田氏は、プロ卓球選手時代のイップス経験や、自身の弱さと向き合った実体験を率直にお話くださりました。学生たちは、プロの世界での厳しい経験と心の葛藤に深く共感していました。講義では、自己の良い点を整理し仲間から承認をもらうワークを通して「自己尊重」を、また「ラポール(信頼関係)」をテーマに「他者信頼」の重要性を学びました。
学生からは「自立の大切さや必要な力について考えられた」「キャリアは人との関係の中で育まれる」といった前向きな感想が寄せられ、今後の大学生活と人生を深く考える貴重な機会となりました。
社会福祉学専攻
社会福祉学専攻は3回の専攻別回を実施しています。1回目と2回目は体験型プログラムとして「ボッチャ」と「PA(プロジェクト・アドベンチャー)」を実施。「ボッチャ」ではコートでボッチャを体験し、チーム対抗戦を行いました。経験者も初めての人も皆で協力し合い、大いに盛り上がりました。PAでは難波克己先生をお招きし、信頼関係を築くためのメソッドをゲーム等を通じて学びました。3回目は社会福祉士を目指す4年生が高齢者施設や障害者施設等での実習で得た学びを発表する「実習報告会」への参加です。専攻別回は1年生どうしの繋がりを深め、社会福祉学専攻の学びを知る貴重な機会となっています。
精神保健福祉学専攻
精神保健福祉学専攻は専攻別の第1回で「ようこそ精神保健福祉学専攻へ」として体験型のプログラムを行いました。
メンタルヘルスにおける支援では、コミュニケーションが大切です。先輩方と一緒に自己紹介をしてから体を動かすゲームを行って交流しました。最初は少し不安な面もちだった1年生も、会話をしたり身体を動かしたりしながら参加するうちに和やかな雰囲気となり、これからともに学ぶ仲間と楽しく知り合うことができた様子でした。先輩学生たちも1年生の質問に答えながら場を盛り上げてくれました。
実践心理学専攻
実践心理学専攻では、春学期の専攻別回でレクリエーションを行いました。最初は少し緊張の面持ちで教室に集まった1年生。教員や上級生も交えて、まずは「共通点探し」を楽しみました。次に、「大切なものの競売」というゲームを行いました。健康、自由な時間、他者からの信頼・・・お金で買えないものは多くありますが、もし買えるなら買いますか?やめておきますか?ゲームを通じて自分の価値観を振り返り、自分とは異なる価値観を持つ他者の存在にも気づくことができました。グループワークを楽しみながら自他理解を深め、仲間と知り合うきっかけとなりました。
保育学専攻
保育学専攻では、「保育学専攻の仲間とのつながりを感じる」をテーマに、荊冠堂小ホールにおいて、アドベンチャー教育を実践するPAジャパン理事の難波克己先生を講師にお招きしました。「自分らしく生きる」アクティビティを通して、感情→行動→認知へとつなぐプロジェクトアドベンチャー(PA)の理論を新入生たちに明快に説明してくださいました。また、写真のように、フラフープをみんなで下げていくアクティビティなどのPAは、楽しみながら仲間との信頼関係を構築することにつながる内容でした。常に新入生たちに語りかけ、そのやり取りの中から、実践と理論を融合させるPAは、4年間の学びを深める意味でも大変有意義な専攻別回でした。

自分を尊重し、他者を信頼する力を学ぶ(健康科学・スポーツ科学専攻)

己を知り、他者を信頼すること(社会福祉学専攻)

上級生と一緒に体を動かして交流(精神保健福祉学専攻)

「共通点探し」でアイスブレイク。好きな食べ物は?好きな音楽は?…(実践心理学専攻)

アドベンチャー教育の第一人者にAdventure Based Counselingについて学ぶ(保育学専攻)
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