• HOME
  • ニュース
  • 2025年度
  • エンタメの現在地とその先は ~大墻ゼミ・エンタメ業界の第一人者の特別講義を実施~

エンタメの現在地とその先は ~大墻ゼミ・エンタメ業界の第一人者の特別講義を実施~

2025/07/09(水)

  • 大学
  • ビジネスマネジメント学群
  • お知らせ
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

6月11日(水)、ビジネスマネジメント学群の大墻敦ゼミ(メディア論)で、日本音楽事業者協会・元専務理事の中井秀範さんによる特別講義を行いました。

大墻ゼミでは、メディア産業、デジタルコンテンツ・ビジネスの分野で、学生たちが自らテーマを定めて研究をおこなうほか、エンターテインメント産業に携わる方々のお話を伺い実地体験する活動を続けています。
今回の特別講義では、吉本興業が続けてきたマーケティングのイノベーション、タレント・マネジメント、興行と著作権ビジネス、テレビとYouTube、J-POPと韓流コンテンツなどについてお話を伺い、学生たちが事前に準備した質問に回答していただきました。

中井さんは1981年に吉本興業に入社、明石家さんま、ダウンタウンなどのマネージャーを歴任し吉本新喜劇プロジェクト等にたずさわりました。2015年に吉本興業を退社、日本音楽事業者協会の専務理事に就任、国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」などエンタメ産業を盛り上げるための様々な業務に尽力されました。

中井さんによると「吉本興業は大阪に始まり、戦前には演芸市場の約8割を占めていたが、松竹と競い合いながら、既存の芸能システムを打破することを目標に成長を続けてきた」とのことでした。もともと劇場・舞台中心のビジネスでしたが、ラジオ、テレビ、インターネットなど新しいメディアが登場するたびに、イノベーティブな戦略を立案してきたエンタメビジネスの歴史に関する知見はたいへん興味深いものでした。
そして、今年始まった「MUSIC AWARDS JAPAN」の運営の狙いは、日本のコンテンツ産業が自らグローバル市場に挑戦することにあるそうです。ドラマ、アニメ、音楽など日本のエンタメ・コンテンツが海外展開を目指す際、最も重要視すべきなのは「日本独自の多様性や表現を生かすこと」であると伺いました。
日本語はコンテンツ輸出の障壁ではないのか、との質問に対して「日本語はコンテンツ輸出の障壁にならない時代が訪れている」との重要な視点の提示がありました。デジタル化の進展に伴い若いアーティストが世界に出て行く障壁は年々低くなり、近年はタレントが事務所を離れる傾向も強まり個人マネジメントが増えているとのことで、産業構造の変化が進行していることを感じることができました。

翌週のゼミでは、渋谷よしもと漫才劇場で「渋谷Kiwami極LIVE」(芸歴8年目以上の極メンバーが出演するネタとコーナーの60分!)を鑑賞し、演芸・エンターテインメントのビジネスの最前線を実地体験しました。

中井さんの特別講義の意味を考え、エンターテインメント産業に関わる喜び、コンテンツビジネスに対して一層深い探求ができるようになりました。

ビジネスマネジメント学群3年 具 潤根

ページの先頭へ