
芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修の藤崎いづみ教授と、水野心さん(芸術文化学群2024年度卒)の日本画作品が、2025年8月12日(火)に「EXPO2025 大阪・関西万博」で開催された品川フィルハーモニー・アンサンブル(以下、品川フィル)主催「万博オペラ音楽祭」のポスター・チラシデザイン、ならびにコンサートステージのバックスクリーン映像に採用されました。
「万博オペラ音楽祭」コンサートは3部構成で、第1部の演出に採用されたのは、水野さんの作品「八月のある日」。本作は2023年に国立新美術館で開催された「第30回記念 雪舟国際美術協会展」に出展されたもの。この作品を見た品川フィル代表の方から「素晴らしい作品でしばらく立ち止まり拝見しておりました」と大学へ連絡をいただきました。作品のタイトルとコンサート開催日(8月12日)が重なることや、日本らしい季節感が感じられることが採用のご縁となりました。当日は水野さんと藤崎教授がフェスティバル・ステーションのステージに登壇し、来場者に向けて挨拶を行いました。

第2部の特別対談では、藤崎教授の作品「睡蓮」が採用され、シックな雰囲気を演出。第3部のオペラコンサートでは藤崎教授の「蓮花1」「蓮花2」「蓮花3」の三連作がバックスクリーンに投影され、華やかな舞台を彩りました。

これらの3部構成の演出は、品川フィルから「音楽が過去から現在、未来へと続くように絵画も続いていく。師匠から弟子への繋がりで表現したい」との要望を受け実現しました。3部の三連作は藤崎教授が恩師の推薦を受けて制作した作品でもあることから、恩師から藤崎教授、そして水野さんへとバトンが受け継がれていく様子を表現する演出となりました。またパンフレットの表紙は、藤崎教授の作品「四季の彩り」がデザインされています。

前夜の8月11日(月)にはイタリア館でオペラアリア・ナイトコンサートが開催され、そこでも藤崎教授の作品が採用。国際舞台で日本画と音楽の融合により「生命輝く未来社会へのデザイン」という万博のメッセージに寄り添う華やかな演出の実現となりました。藤崎教授は「水野さんのゼミの課題作品から生まれた今回のご縁。師弟のつながりから教育は様々なご縁を繋いでいく、その大切さを実感する貴重な「EXPO2025 大阪・関西万博」であった」と想いを話しました。
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