
10月8日(水)、グローバル・コミュニケーション学群の資格・キャリアサポートシリーズ講演会の第2弾として、「わたしと中国語会議通訳のおしごと」が開催されました。講演はハイブリッド形式で行われ、学生、教職員が会場およびオンラインで参加しました。
講師はフリーの会議通訳者として首脳、閣僚会合など政治・経済分野を中心に、通訳の最前線で活躍されている大森喜久恵氏。講演では会議通訳者として日頃心がけていること、会議通訳という仕事の魅力、必要とされるスキルや会議通訳者になるための学びなどについて、ご自身の豊富な経験を交えて熱意を込めて語られました。
大森氏は、通訳は生涯学ぶ職業であり、語学では母語と外国語、知識では専門知識と雑学を身につけ、さらに「瞬発力、協調性、デジタルリテラシー」の3つの力を持ち合わせる必要があると説明されました。そして通訳者として、粘り強く続ける「長距離走」と集中して短期決戦の「短距離走」を上手に切り替えながら仕事に向き合うことを強調されました。またAI時代における「ひと」の通訳者の強みは、人間同士の気持ちを汲み取って細やかなニュアンスを正確に伝えることであり、これはAIには真似できないと述べられました。
参加した学生からは「大森先生の生の話を伺って、通訳者という仕事の難しさと努力に伴う達成感について改めて知ることができた」、「勉強を継続し続けた人こそが通訳現場で活躍でき、自分の力で訳して通じたという達成感を得ることができると思った」、「大森先生のお話を通して、今まで自分が調べ、考えてきたことに確信を持つことができ、この方向で努力を続けていけばいいと、大きな勇気をいただけた」、「今後は、語学力の向上だけでなく、相手に伝わる表現力や聞き取りやすい話し方も意識して学びを深めていきたい」といった前向きな感想が多く寄せられました。
今回の講演は、語学を仕事に生かす将来像を描く貴重な機会となりました。
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