LA遠山准教授 第1回日本生態学会自然史研究振興賞受賞

2024/04/11(木)

  • リベラルアーツ学群
  • 教育・研究
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

2024年3月18日(月)、神奈川県横浜市の関内ホールにて第71回日本生態学会の受賞記念講演が開催され、本学リベラルアーツ学群の遠山弘法准教授が第1回日本生態学会自然史研究振興賞を受賞し、講演が行われました。

遠山准教授は、種多様性が極めて高い熱帯・亜熱帯地域を中心に40,000点に及ぶ膨大な植物標本、200種以上のフェノロジーデータ、そして膨大な植生データを獲得してきました。その過程で、多くの新種記載、数百種の樹木のDNAバーコーディングライブラリの構築、東南アジア圏のフローラ解明、フェノロジー記載、公開性の高いデータベースの構築、フローラ情報の乏しかった山岳地域での図鑑作成など、汎用性の高い有益な記載研究を行ってきました。陸域生態系の根幹をなす植物群集の基礎情報をシステマティックに整備することで、多様性研究の基盤強化に著しい貢献をしていると高く評価され、表彰されました。

「日本生態学会自然史研究振興賞」は、2023年度に日本生態学会に新設された賞で、生物の記載、分布、生活史など、地域の生物多様性情報の収集と公開を通して、生態学の基盤強化に寄与している日本生態学会会員に贈られる賞です。遠山准教授は「温帯林から熱帯林までの植物多様性の評価」というタイトルで受賞講演を行い、これまでの研究で獲得した生物多様性情報を説明。「今後も生物多様性を記述し、その多様性を支配しているメカニズムを明らかにしていく研究を進めていきたい」と抱負を述べました。

第1回日本生態学会自然史研究振興賞を受ける遠山弘法准教授

受賞講演

ページの先頭へ