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【授業紹介】体験型のアクティブラーニングで化学を学ぶ:化学プログラム

2023/01/26(木)

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理科の教育研究においては、実験が占めるウェイトが大きいことが特徴ですが、特に化学においては、その傾向が顕著です。いわゆる座学と異なり、自分の手を動かして薬品を調製したり混合したり、あるいは測定機器を使ってデータを取得する作業などは、まさに体験型のアクティブラーニングと言えます。単に手を動かすだけでなく、自分の目で観察することによって、起きている化学反応をしっかり確認することも、重要な学修です。

化学プログラムの実験科目のうち、化学実験IIでは、実験室内で行う実験のほか、フィールドに出て行う実験も含まれています。化学だけでなく、リベラルアーツ学群の自然領域のプログラムでは、地域との連携を重視する方針をとっており、例えば、大学近隣のフィールドでの観測や試料採取を行うことで、学生に地元とのつながりを意識させるように努めています。

写真に写っているのは、化学実験IIでの実験テーマのひとつ「河川水の化学的酸素要求量(COD)測定」において、大学近隣を流れる境川の水質分析のために試料水を採取している様子です。

境川はその名のとおり、東京都と神奈川県の都県境を形成しています。かつては下水や生活用水が多量に流れ込んだため、常に黒く濁った水が流れていましたが、下水道の普及などの影響で、近年は大型の鯉が多数泳いでいたり、水鳥が羽ばたいていたりするほどに回復しました。目で見ただけでも水がきれいになっているのですが、それを化学的に分析して、実際にどの程度水質が改善されているのかを確認する実験を行っています。分析する作業は、大学に戻ってから実験室で行いますが、写真のように学生が自分で川の水を採取する作業をするところから始めることによって、より実体験としての意識を高めさせることも、目的としています。

化学実験というと、実験室で白衣を着て、ガラス器具を使っていろいろな操作をしている様子が思い浮かぶ方が多いかと思いますが、フィールドに出ることも学びの一環であることは、是非皆さんに知っていただきたい点です。

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