2022/07/27（水）
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7月22日(金)に、リベラルアーツ学群主催による学術講演「Particle Physics and the Universe (素粒子物理学と宇宙)」が、外国人訪問研究者Po-Yen Tseng教授を講師に迎え、崇貞館3階学房「ソクラテス」にて行われました。
Tseng教授は台湾National Tsing Hua UniversityのAssistant Professorであり、LA学群教員の河本祥一助教との共同研究のため、7月初めから1ヶ月の予定で滞在中です。Tseng教授は素粒子物理学、特に暗黒物質と呼ばれる未知の粒子と宇宙論との関わりを積極的に研究している気鋭の若手研究者です。今回、LA学群の教員・学生を対象に素粒子・宇宙論の基礎や最新の成果を解説していただきました。
講演は阿部温子リベラルアーツ学群長の挨拶より始まり、終始リラックスしたムードで行われました。この講演には自然領域以外の人文・社会領域を含む多様な分野の教員も参加し、また学房設備である電子黒板によりオンライン配信も行われました。オンライン・学生を含む14名の聴衆は、物理学の最新の成果に興味を持って耳を傾け、講演後には多くの質問がTseng教授に寄せられました。
Tseng教授からは講演を振り返って、「幅広い領域を専門とする聴衆を前に話をすることはとても特別な経験でした。たくさんの交流と議論を行い、すばらしいアイデアも飛び出して来ました。学生の将来に向けての勉学の励みになれば幸いです。これからもぜひこの様な機会を設けていってください。」とコメントをいただきました[1]。
[1] 原文は“It is very special experience for me with audiences from different fields, and we had a lot of interactions and discussions. Many great ideas were merged from the discussion. I am also happy to help the students develop the ability to pursue their future. I highly recommend we should have more of this kind of event.” 和訳は河本助教による。
また、講演会に参加したLA学群の4年生(物理学メジャー)の長谷川聡美さんは「海外で活躍されている方のお話が聴けたのは、とても良い機会でした。最新の理論に触れる事が出来たのが何よりも面白かったです。講義内容を元に自分でも研究し、卒業論文に活かしたいと思います。」と、卒業研究への意欲をよりかき立てられたようでした。同じく4年生(地球科学・博物館学メジャー)の瀧澤友里さんは「英語での講義がまず新鮮でした。天文学の授業で学んだ部分もありましたが知らなかったことも多く、新たな学びを得ることができました。ダークマターについてはもちろんですが英語への興味も高まりました。」と海外の研究者の講演に刺激を受けた様子を伺わせました。また、LA学群1年生の学生は「Tseng教授は講演においてCMB(宇宙背景マイクロ波輻射)についてお話してくださいました。物理の初学者である私は話の核までつかむことは出来ませんでしたが、自分の中にある未知の扉が少し開いたと思います。とても貴重な体験でした」と新しい世界を実感したようでした。
本講演の成功を受けて、講演に参加したLA学群の教員からは、これからもこの様な学術交流の機会を充実させていきたいとの声も聞かれました。
本学術講演の詳細は以下のとおりです。
— 桜美林大学リベラルアーツ学群学術講演 —
日時： 2022年7月22日（金） 13:20より1時間ほど
場所： 桜美林大学崇貞館3階 考房「ソクラテス」
講師： Po-Yen Tseng教授 (National Tsing Hua University, Taiwan)
題目： Particle Physics and the Universe
(素粒子物理学と宇宙)
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