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犯罪と無縁な学校生活を送るために~警視庁、東京三弁護士会、東京都 連携 「若者を犯罪者集団から守るための防犯講座」を実施~

2022/06/28(火)

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6月27日(月)、警視庁、東京三弁護士会、東京都(生活文化スポーツ局 都民安全推進部 治安対策課)から講師を招いて、暴力団など反社会的勢力と関わりを持たないよう啓発する「若者を犯罪者集団から守るための防犯講座」を開催しました。
昨今、犯罪とは無縁の大学生が、犯罪者集団が仕掛けた社会に潜む罠に掛かり、被害者となるにとどまらず加害者に仕立て上げられ、組織から逃げようとしても弱みを握られ、犯罪に加担し続け検挙される事案が数多く発生しています。その多くはSNSや身近な友人・知人等からの勧誘、アルバイトやセミナー等に参加したことなど、学生にとって身近な環境がきっかけとなっています。そこで本講座は、犯罪に巻き込まれることなく健全な学生生活が送れる環境の保持を目的として実施されました。
講習会はオンラインでも配信され、会場と合わせて約320人の学生が参加しました。

はじめに、東京都が派遣する劇団による実演式講話が2本行われました。これはより記憶に残るようにと、実際に検挙された実例をもとに、劇で実態を紹介するもの。今年のテーマは①「大麻(違法薬物)の使用」と②「特殊詐欺」について。これらは、被害にあわないことだけでなく、犯罪に加担しないようにと注意喚起がされました。
①では、好きな先輩に「太った」と言われ、体型を気にしている女子高校生が、友人に「痩せるらしい」「危険なものではない」と勧められた大麻に手を染めてしまった事例が紹介されました。現代はインターネットを通じて、違法薬物が簡単に手に入る時代であること、また友人や先輩など信用している人から勧められることが多く断れない現状があることが実演されました。

②では、友人に紹介された違法サイトに接続後、勝手に有料会員サイトに登録され契約金を請求されたことから始まります。「周囲に違法サイトを視聴したことをバレたくない」との一心で、請求額を支払うために「高額バイト」に登録し、雇用主を名乗る犯罪者集団の指示に従うことに。気づけば特殊詐欺の「受け子」として利用され、「辞めたい」と断るも、個人情報を持っていることなどを脅しに使われ、警察に捕まるまで加担することになってしまった事例です。ここでは「安易にお金を得ようとしない」「甘い話には必ず裏がある」ということが繰り返し注意されました。 ①と②のどちらも犯罪であり、刑法で処罰されること、「犯罪を犯した記録も記憶も、一生消えない」ということ、「知らなかった」「初めてだった」の言い訳は通用しないことも合わせて説明されました。

次に、「加害者にも被害者にもならないために~誰もが一生使える知識を身に付けよう~」と題して、東京三弁護士会から、内田雅也弁護士と内藤勇樹弁護士から講話がありました。若い人が犯罪に関わる端緒として、1番多いのは「友人や先輩から誘われた」「SNS等のインターネット経由」であると挙げ、ごく身近に犯罪が潜んでいることを説明しました。「詐欺にあわない」と今は思っていても、誘い文句を言ってくる相手は「プロの詐欺師」であること、手口が巧妙で気づいたら加害者になっていることが非常に多いことを話しました。身近にある知らない世界に足を踏み込まないためには、怪しいと感じたらやめる「立ち止まる勇気」、目先の幸福か、その後の人生におけるリスクか「本当に得か損かを考える」ことが重要であるとしました。

困ったことがありましたら、各キャンパス事務室窓口(学生課)や学生相談室、お近くの警察署、または「こたエール」(ネットやスマホのトラブルを匿名で相談できる窓口)にご相談ください。

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