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中山ゼミ生が取材・制作をしたドキュメンタリー映像を上映 高齢者福祉の現場に密着

2019/01/25(金)

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1月24日(木)、リベラルアーツ学群メディア専攻の中山市太郎ゼミ生が取材・制作したドキュメンタリー映像の上映会が行われました。「身近な家庭や地域から社会を見つめる」をコンセプトに、環境問題や国際交流などさまざまなテーマを取り上げてきた歴代の中山ゼミ生。

今年度のテーマは「超高齢化社会を考える」。4人一組3グループに分かれた学生は、グループごとに先生から取材先(町田市内の高齢者施設)とテーマを与えられ、約8ヶ月かけて取材・編集・ナレーションなどを行い、20~30分の映像作品を完成させました。上映会には、学生や教職員のほか、高齢者福祉に関わる人や近隣住民など多くの一般の方が集まりました。

「介護人材不足」をテーマに、特別養護老人ホーム「悠々園」で勤務する職員にインタビューしたり、「介護職員初任者研修」に潜入したグループは、取材を通して、介護の仕事にやりがいをもって取り組む人たちに出会います。介護の辛い、大変というイメージを一転させた学生は、介護人材不足の要因のひとつに、「介護のマイナスイメージを伝えがちなメディアの存在があるのではないか」と訴えました。

アメリカで生まれたCCRC(Continuing Care Retirement Community)という概念を取り入れ、高齢者が健康なうちに入居し、終身で過ごすことが可能な生活共同体を目指すサービス付き高齢者住宅「桜美林ガーデンヒルズ」。取材したグループは、入居者が地域の人々などと生き生きと過ごす姿を紹介することで、新たな高齢者の生き方を示しました。

認知症対応型共同生活介護「グループホーム秋田高城」を取材したグループは、認知症の方との関わり方を学ぼうと、最初の2ヶ月を施設でのボランティアにあてました。職員の方の入居者への接し方や、タイムスケジュールに縛られすぎない施設の生活を通し、グループホームが家庭の延長にあることに気づき、入居者の「当たり前の日常」に焦点をあて、映像を制作しました。

上映後の質疑応答では、「もっと政治的な面に言及すべき」など鋭い指摘から「自分の子どもより若い世代が、高齢者福祉の問題に関心をもってくれただけで嬉しい」という温かい言葉まで、さまざまな意見が出されました。ゼミ長の榊原汐織さんは、「今回の上映会を通して、地域の人も巻き込んで高齢者福祉の問題を考えることができたので良かったです」と話しました。

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