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平成30年7月豪雨でDPATの派遣に尽力 ~LA学群講師・池田美樹先生に感謝状が送られました

2018/09/06(木)

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桜美林大学リベラルアーツ学群講師で臨床心理士の池田美樹先生が、平成30年7月豪雨において、被災地域での精神保健医療活動に貢献した功労に対して、DPAT事務局から感謝状が送られました。

DPATは、Disaster Psychiatric Assistance Teamの頭文字をとって名付けられた災害派遣精神医療チームです。東日本大震災の経験を踏まえ、厚生労働省は平成25年度にDPAT活動要領を定め(平成29年5月改正)、都道府県等でDPAT体制整備が進められています。DPATは、自然災害や航空機・列車事故、犯罪事件などの集団災害の後、被災地域に入り、精神科医療および精神保健活動の支援を行う専門的なチームであり、精神科医師、看護師、業務調整員等の数名から構成されます。

DPATは、被災した人々や医療機関だけではなく、地域の支援者(地域の医療従事者、救急隊員や行政職員など)の支援を行います。「眠れない」「また同じようなことが起こるのではないか」「先のことを考えると不安だ」などの災害によって生じたストレス反応にも対応します。災害のストレスは誰しもが体験しますが、多くの人々は、衣食住の環境が整えられること、家族や地域とのつながりが得られること、その他必要とする支援が得られることによって、自らの力で回復して行きます。被災により精神症状の悪化や新たな症状が出現した人々へ必要な医療を提供するためにも、「こころのケア」では、支援に関わる全ての人が「こころ」に配慮した心理・社会的支援をつないでいくことが大切です。DPATは、発災直後から中長期に渡り、身体の医療チームや保健・公衆衛生に関わる様々な関係組織と連携しながら活動します。最終的には被災地域の支援者に対して、支援活動等の引き継ぎを段階的に行い、活動を終結します。

池田先生は、DPAT発足当初から、全国のDPATの派遣調整を担う事務局の事務局員として活動。災害時以外は、国が行うDPAT研修・訓練の実施、特に災害時のメンタルヘルスやPFA(心理的応急処置)普及のための体制づくりに尽力しています。災害時には、現地の災害状況の情報収集に務め、被災した都道府県だけで対応が困難な場合には、被災地域の要請に応じ、被災地域外の都道府県にDPAT派遣の調整を行っています。これまでも、平成27年9月の関東・東北豪雨や平成28年4月の熊本地震では現地での支援活動も行いました。

「平成30年7月豪雨は、被災地域が広域にわたっていたので、各県の被災状況の確認が大変でした。広島県は県内だけで対応できないと判断し、県外から応援を要請しました」と池田先生。7月7日の発生時以降約2週間、本部で対応を行ったといいます。

今回の感謝状贈呈に対し、畑山学長は「池田先生の貢献が認められたこと。そして、桜美林大学が大切にしている“困っている人をサポートする”精神を先生が実践して下さったことが、大変素晴らしいことです。また、先生の研究が実際の支援に還元できたことが喜ばしい。今後とも、先生の活躍を願っています」と池田先生をねぎらいました。 池田先生は「桜美林大学のバックアップがあるからこそ、継続的に活動することができ、大変感謝しております。 今後も被災地や被災者の方々支援につながる体制づくりの整備に努めていきたいです」と話しました。

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