実務研修で(株)ボンビと販売促進ディスプレイを制作

2018/04/24(火)

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実際の図面を示しながら説明をするボンビのデザイナー富増さん

4月20日(金)、芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修の向坂ゼミの実務研修「ディスプレイ制作 プロフェッショナル講座」の最終回があり、販売促進のためのディスプレイなどをデザイン・製造する株式会社ボンビの指導をうけて学生たちがデザインしたディスプレイの試作品が披露されるとともに、ボンビ社のプロデザイナーによる講評会が行われました。

日頃から現場で活躍するデザイナーなどに話を聞き、マーケティングの学びを深めている向坂ゼミ。今回の講座は、その一環として、企業のプロモーションツールの企画からデザイン、製造に至るまでの一貫したプロセスを、現場で働く人と共に学ぶために行われました。「若い感性を企画に盛り込むことに意欲的なボンビ社と協力することでお互いに良い影響を与え合う機会になればと思い、試みました」と向坂先生。

今年2月、ボンビ社から、実在する3つの商品の販売促進ディスプレイデザインの課題を出された学生たちは、商品ごとにチームを作り、学内で市場調査を行いました。その上で、3月当初に、ボンビ社がある大阪で宿泊研修を行い、本社では、企画の立て方、デザインを製品化する方法などを学び、アドバイスを受けながら、実際のデザインを制作。そのデザインをもとに、ボンビ社のデザイナーが図面を描き、試作品が完成しました。

この日、学生たちがデザインした化粧品や音楽ヘッドホン、ゼリーの販売促進ディスプレイの試作品が梱包から解かれ、組み立てられると、学生たちからは感嘆の声が上がりました。

「梱包を解くところや、組み立てる過程を見てもらうことで、輸送や組み立てを考慮したデザインができているかを考えるきっかけにして欲しかった」とボンビ社のデザイナーの富増さん。一つひとつの試作品の改善点などを話した後、「研修中にあえてアドバイスしなかったこともあります。このように、実際に立体化した時に自分たちで感じて欲しかったからです。私たちも、普段から、試作を何度も繰り返すことで、商品を完成させています」と、学生たちにアドバイスをしていました。

この講評を受け、学生たちは「これまで、感覚的にデザインをしていたが、実用性を考えないといけないことがわかった」「自分たちの平面デザインを立体化してもらうことで、改善点などに気づくことができて、貴重な経験となった」「自分が将来、働く姿を想像することができた」と、興奮した様子で話していました。

講評会の最後に、学生たち一人ひとりに特製の修了書が授与され、誇らしい表情を見せながら、未来への一歩を踏み出しました。

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