子どもと大学生が一緒に成長する場「まこちゃん教室」

2021/10/20(水)

  • 大学
  • お知らせ
  • 学而事人
  • 地域・社会連携
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

10月12日(火)町田市健康福祉会館で、町田市が展開する「まこちゃん教室」と、本学が主催する高校生のためのキャリア支援プログラム「ディスカバ!」が連携して、ひとり親家庭等の子どもたちと探究学習の授業を行いました。
まこちゃん教室は、町田市内のひとり親家庭等の子どもを対象とし、日々の学習支援や課外活動・ワークショップを通して、子どもの基礎学力の定着や社会性を伸ばすことを目的として、週に1度学習・生活支援教室を開講しています。学習支援員を担当するのは地域の大学生。毎年、本学からも多くの学生が参加しており、今年は13人が学習支援員として活動しています。普段は生徒1人ひとりに合わせて、宿題を見てあげながら、苦手を克服するサポートを行ったり、学校と家以外の「第3の居場所」として心のサポートにも努めています。
今回は、高校生向けに展開している「ディスカバ!」を、小中学生向けにリメイクし、探究学習に取り組みました。取り扱った題材は、ビジネスマネジメント学群山口有次教授が監修する「ディズニー研究会」のプログラム。「ディズニーの新商品を提案しよう」というテーマのもと、学年ごとに分かれたグループで新商品や新アトラクションについて話し合い、皆の前で発表するところまでを行いました。

当日は約40人の子どもが参加。生徒から下の名前で「○○先生」と呼ばれる大学生たちは、ディズニーキャラクターの被り物やグッズを身に付けて参加しました。学習支援員として参加する渡辺彩乃さん(リベラルアーツ学群・2年)は、将来英語科の先生になることを目指し、様々な教育関係のボランティアに参加しています。昨年はコロナ禍の影響で中止になるものばかりだったため、まこちゃん教室の募集をみて「やるしかない」と参加を決意。「通常の教室は生徒の伴走。しかし今回のような課題では、生徒同士で進めることが難しい部分も多く、大学生が裏方の役割で導いてあげる必要があった。いつもと違った難しさを感じると同時に、生徒の考えていることを引き出してあげることの大切さを学んだ。まこちゃん教室では、同じ志を持った仲間に出逢うことができ、学習指導の仕方やサポートの仕方、人間性まで幅広い刺激を多くもらっている。ここでの活動が自身の学びを深める活力につながっている」と話しました。

浅田大晴さん(リベラルアーツ学群・1年)は、「普段から生徒たちに「まこちゃん教室に行きたい」「行くのが楽しみ」と思ってもらえるように居心地の良い場所を作ることを意識している。高校時代、自分はグループワークでアイディアは考えているものの、自ら積極的に発言するタイプではなかったので、大人しい生徒の考えを引き出してあげるよう努めている。生徒さんの印象に残るような先生、生徒さんの目標になる存在を目指し、勉学も生活面もより一層頑張っていきたい」と笑顔を見せました。
教室長を務める広田悠大さんは本学の卒業生。自身の不登校だった経験や、大学時代に「不登校生学習支援」の授業を学んだことをきっかけに、現在フリースクールの運営等で活動されています。広田さんは今回の取り組みを通じて、「日頃から教科学習が全てではないと生徒に伝えているが、探究学習のような取り組みは扱い方が分からなかったので、今回模範を見せていただけて良かった。今日は生徒たちが普段見せないような表情や、中心にならない子がチームの中心になっている場面が見られた。子どもたち自身が独創性など偏差値以外のフィールドで活躍できることを感じられたのではないか。生徒の成長が目に見えて感じられることが、この活動のやりがいです」と嬉しそうに話しました。

ページの先頭へ