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東京ひなたやまキャンパス初となる来学型オープンキャンパスで芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修のゼミ展を開催—藤崎ゼミ(日本画)では2世代展示—

2021/07/13(火)

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6月19日に東京ひなたやまキャンパスで、同キャンパス開設後初となる来学型のオープンキャンパスを開催しました。2020年に開設した東京ひなたやまキャンパスですが、昨年度は新型コロナウイルス感染症感染拡大により、オープンキャンパスを含む大半のイベントが中止、またはオンラインでの開催に。1年越しに開催することのできた来学型オープンキャンパスでは、ビジュアル・アーツ専修の学生が制作した作品の展示が行われました。

主に日本画を担当する藤崎いづみ教授のゼミでは、同ゼミ初となる2世代展示を展開。2020年度のゼミ生の作品は、昨年12月に国立新美術館で「第27回雪舟国際美術協会展」大学生特別出展・桜美林大学コーナーで展示されたもの。
そのテーマは「宇宙と自然と地球」壮大な宇宙、その宇宙に包まれているこの地球で今起きていること。その地球上の自然観をテーマに、若い彼らが感じるコロナ禍での想いが込められた作品となっています。一方、2021年度のゼミ生の作品は「2021年の自由」がテーマ。先輩たちのテーマを受け継ぎ、それは、コロナ禍2年目に痛感すること、今年の「今」の想いを2021年の自由というテーマで表現しています。

藤崎教授は、この一年の活動を振り返り「コロナ禍だからこそ、筆に込めたゼミ生の想いが強いです。今、伝えたいこと、切に思うこと、それは不自由な時代ですが作品制作にこそ自由があるということで、次世代に繋がるような展示にしたいと思い、昨年度のゼミ生の作品も展示することに。国立新美術館では、昨年12月の華やかな時期と場所でありながら制限の中での展示発表でした。今回、学内で展示をすることで友達に見てもらえ、ゼミ生たちは人が作品の前で足を止めている点に喜びを感じているようでした。学内展示を行う価値を改めて気づき、コロナ禍だったからこそできた今回の展示だったと思う」と話しました。また、展示会場では、映像ゼミの学生が国立新美術館で取材撮影し、編集した動画配信もディスプレイしています。

ビジュアル・アーツ専修のゼミ展は、8月22日に実施される予定のオープンキャンパスまで展示予定です。

作品紹介

雨宮一樹さん(4年)【奇星宙】

コロナ禍で春学期に大学で制作ができなかったため、テーマ設定の深堀に注力。人間の脳細胞と宇宙は類似しているという記事を読み、その密接な関係を表現。その中で地球を害しているのは人間なのではないかと考えた。手から零れ落ちる水は、何かを得るには、他の物を犠牲にしていることをメッセージとして描いた。見た人が「なんだこれ?」と考察してくれたら嬉しい。学生生活で自分で考えて行動しないと得られるものは少ないと学んだ。オープンキャンパスで見てくれた高校生には、「どういう自分になりたいか」を考えることが大切だと伝えたい。

堀井彩瑛さん(4年)【椿と女】

母の存在が全てのはじまりであり、女性の存在が大きいのではないかと思っている。女性を象徴する花、鳥、金魚をあしらい、植物、陸と海の生き物で世界や地球を表現した。絵の表情から、気持ちを考えずにはいられなくなったり、この女性に恋してしまうような、そんな女性の絵を描き続けたい。絵を描くことは、技術や知識だけでなく、『想い』が大事。同じゼミに所属しながらも十人十色な私たちの作品を見ても分かるように、さまざまな人間関係の中で経験したことや感じたことは、作品に大きく反映されると思う。オープンキャンパスで来場の高校生には、是非たくさんのことにチャレンジしてほしい。

嶋原亜斗さん(4年)【ひと気のない街頭】

コロナ禍で街から人が消えた風景、代わりに人がいなくなった街に動物が見られるようになったというニュースを見た。普段は人で溢れる渋谷の街に、日本人に馴染みのある鹿を出現させ、ニュースから感じた違和感を表現。これまで街の絵を描いたことがなかたため、挑戦してみたいと思い、この作品を描くことを決めた。自分がかっこいいと納得して描き上げた作品なので、自分の作品が飾られているのを見るたびに楽しいと感じる。桜美林は、一つのことにとらわれずに好きなことを選択して挑戦できる環境。やりたいことに精一杯挑戦すれば、楽しめるのではないかと思う。

清水広大さん(3年)【校舎と団地の前で】

オンライン授業だった昨年春学期の感情をそのまま作品にした。賑わっていないキャンパス、満たされているようには見えない学生たち。「自由」「楽しい」というだけではないという自分の考察を筆に込めた。「とても楽しい!」というわけではなく、「なにか物足りない」という感覚が大きい時間だった。オンライン期間は、先生にアドバイスを求めることも容易ではなく、また周りの学生の作品の影響を受けることも出来ず、非常に苦労した。これからも自分の感情や感覚を大切に、全力を注いで作品として表現したい。友人とみんなで楽しんで絵を描いて、作品を展示していきたい。

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