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シラバス詳細情報

開講年度 2018年度
開講学期 2018年度 春学期
授業コード 20019
科目 口語表現I (C-c)
教員氏名 古谷 知子
授業種別 週間授業
授業方法 演習
授業概要
 「口語表現Ⅰ」とは、
 (1) 人前で話すことへの苦手意識を克服し、自然体であがらずに、落ち着いて自己表現できる「口
   語表現能力」の開発を目ざす。
 (2) 筋道を立て、聞き手にわかりやすく伝えるコミュニケーション能力を身に付ける。
 以上を目的とした演習形式の授業である。

 コミュニケーション能力は、生まれつきのものではなく、訓練することでいくらでも上達してい
 く能力である。長い人生を一生「人前で話すのが苦手」で終わらせることのないように、今の若
 いうちに話すことへの苦手意識を克服し、自己表現能力を身に付けよう。
到達目標
 ・ 苦手意識を持たずに、人前で3分間のスピーチができる。
 ・ スピーチの基本的な組み立てを知り、筋道を立てて発表できる。
 ・ 表情、目線、姿勢、声の調子など、発表態度を意識しながらスピーチできる。
 ・ レポートを通して自分のスピーチを客観的に振り返り、反省点を次回のスピーチに生かすことが
   できる。
 ・ 他者の発表を集中して聴くことができ、適切なアドバイスができる。
 
授業計画
 1.授業の進め方
 与えられたテーマについて3分程度のスピーチを行い、クラスメートがそれを評価する。通常、ク
 ラスはA、Bの2組に分けられ、各組が交互に発表する。スピーチはビデオカメラやICレコーダ
 ーに録画、録音される。授業の最後にビデオ映像を見て、発表時の自分の姿を点検する。授業後
 は、音声録音を聴き、課題のスピーチレポートを作成して提出する。ビデオを見ることと録音を
 聴くことで、今まで気付かなかった自分の話し方の癖に気付き、良いところは伸ばし、反省点は
 どうしたら改善できるのかを探る。口語表現の授業は、このようにスピーチの実施とレポート作
 成を交互に行ない、自分自身で工夫しながら学んでいくように構成されている。

 2.授業予定
 第1回 4月13日 : オリエンテーション (授業の進め方についての説明)
 第2回 4月20日 : 1回目のスピーチ発表 「ユニークな自己紹介」(全員)
 第3回 4月27日 : 2回目のスピーチ発表 「忘れられない思い出」(A組)
 第4回 5月11日 :                       (B組)
 第5回 5月18日 : 講義 客観的に情報提供
 第6回 5月25日 : 3回目のスピーチ発表 「好きなもの紹介」(A組)
 第7回 6月 1日 :                      (B組)
 第8回 6月 8日 : 講義 根拠をあげて自己主張
 第9回 6月15日 : 4回目のスピーチ発表 「私の意見」(B組)
 第10回 6月22日 :                    (A組)
 第11回 6月29日 : 講義 将来のビジョン作り
 第12回 7月 6日 : グループ内練習 面接官になると出方がわかる(全員)
 第13回 7月13日 : 5回目のスピーチ発表 「模擬面接」(B組)
 第14回 7月20日 :                    (A組)   
 第15回 7月27日 : スピーチ応用編 即興(全員)

 3.授業に必要なもの
 (1) テキスト(テキストの欄参照)
 (2) 携帯電話などの録音媒体

 4.授業での約束事
 単位の取得には、原則として、スピーチ発表5回と、指示されたスピーチに対するスピーチレポ
 ート4回の提出が求められる。スピーチレポートを伴うスピーチの場合、授業内でのスピーチ発
 表と、そのスピーチに関するスピーチレポートを翌週提出することで1回の課題が完了するため、
 レポートが未提出の場合には、次のスピーチに進めない。
   
 この授業は学生中心の演習形式で行われる。具体的には、学生一人一人がスピーチを発表し、他
 の学生は、それぞれのスピーチに対するコメントを評価シートに書くことによって進められる。
 全員参加型の授業なので、自分が「スピーチ」することはもちろん、「クラスメートのスピーチ
 を聴いてコメントを書く」ことも、大切な作業となる。
   
 授業に遅れてくると、授業の進行やクラスメートの発表の妨げになるだけでなく、他の人のスピ
 ーチを聴いて評価シートを書くことができなくなるため、時間を厳守すること。授業に20分以上
 遅れた場合は、欠席扱いとなる。20分までの遅刻3回で欠席1回とみなす。
 
 この授業では、主役は学生であり、講師はあくまでも学生の口語表現能力を高める手助けをする
 ファシリテーター(サポート役)である。授業での約束事を守って、クラス全員が楽しく自己表
 現能力を高められるよう、積極的に参加して欲しい。

 5.欠席する場合
 何らかの理由で欠席する場合は、必ず担当講師に事前にメール等で連絡すること。また、やむ
 を得ず連絡ができなかった場合は、欠席理由を授業から2日以内に報告すること。

 6.レポート(授業内で配布する「レポートの書き方」参照)
 スピーチレポートを伴うスピーチの際は、発表後、レポート(A4サイズ)を作成し、提出する。
 授業内で配布される「レポートの書き方」を参考に、「スピーチの書き取り」や「自己分析」など
 をまとめる。コンピューターでの作成が望ましいが、難しい場合は最初の数回は手書きも可。

 7.レポート提出日と提出場所
 スピーチ実施後の記憶の新しいうち(1~2日以内)に、上記の「スピーチの書き取り」を行って
 おくこと。その他の項目も、それぞれ決められた形式に従って書き、完成したレポートは翌週の
 授業までに提出する。締め切りを厳守すること。用紙サイズも含め、指定通りに書かれていない
 レポートは書き直しを求められるので、注意すること。

 やむを得ない理由で期日までにレポートが提出できない場合は、必ず担当講師に連絡を取り、指
 示を仰ぐ。また授業時間以外に提出する場合は、学而館1階「口語表現スタッフルーム」前の担当
 講師のメールボックスに入れておく。
 
授業時間外学習
 「口語表現Ⅰ」の授業では、スピーチ発表およびレポート作成に伴い、以下のような事前学習や
 事後学習が必要とされる。授業外の自己学習をしっかり行うこと。

 第1回 : シラバスを確認し、授業内容を理解しておく。疑問点があれば質問できるようまと
       めておく。授業後、全員テキスト(pp.6-11)を読み、自己紹介の準備をする。

 第2回 : 授業での自分のスピーチを振り返り、良かった点と反省点を確認しておく。
        テキスト(pp.16-19)を読み、思い出スピーチの準備をする。

 第3回 : 思い出発表者A組は、スピーチレポートを作成し、次の授業までに提出。
     B組は思い出スピーチの準備。 

 第4回 : 思い出発表者B組は、スピーチレポートを作成し、次の授業までに提出。
       全員テキスト(pp.12-15)を読み、好きなもの紹介スピーチの準備をする。

 第5回 : 講義でのポイントに沿って、好きなもの紹介スピーチの準備をする。
       
 第6回 : 好きなもの発表者A組は、スピーチレポートを作成し、次の授業までに提出。
       B組は好きなものスピーチの準備。

 第7回 : 好きなもの発表者B組は、スピーチレポートを作成し、次の授業までに提出。
       全員テキスト(pp.20-23)を読み、私の意見スピーチの準備をする。

 第8回 : 講義でのポイントに沿って、全員私の意見スピーチの準備をする。
      
 第9回 : 私の意見発表者B組は、スピーチレポートを作成し、次の授業までに提出。
       A組は私の意見スピーチの準備。

 第10回 : 私の意見発表者A組は、スピーチレポートを作成し、次の授業までに提出。
        全員テキスト(pp.24-26)を読み、就職の模擬面接の準備をする。     

 第11回 : 講義でのポイントに沿って、全員模擬面接スピーチの準備をする。
       
 第12回 : グループ内練習後、面接官をやってみて気づいたことを参考に、
       全員模擬面接スピーチを改善しておく。       
      
 第13回 : 模擬面接発表者B組は、スピーチレポートを作成し、次の授業までに提出。
        A組は模擬面接スピーチの準備。

 第14回 : 模擬面接発表者A組は、スピーチレポートを作成し、次の授業までに提出。
         
 第15回 : 自己評価シートを通して、これまでの自分の変化や成長ぶりを振り返ると同時に、
        今後の課題を確認しておく。

 ※上記の内容は授業の進捗状況に応じて変更になることがある。
テキスト
 荒木晶子・穐田照子他著、 『伝わるスピーチA to Z 口語表現ワークブック』、実教出版、2013
 年、初版、 ISBN:978-4-407-33232-2
参考書  必要に応じて、授業内で紹介する。
評価基準
 単位取得には、課題(スピーチ発表5回およびレポート提出4回)を完了することが求められる。
 成績は、当科目の到達目標に照らし合わせて、出席(参加意欲)、実技(スピーチ発表)、スピ
 ーチレポート、授業態度を指標として、総合的に評価する。
 
 尚、授業に20分以上遅れた場合は欠席扱いとなり、20分までの遅刻3回で欠席1回とみなす。授業
 回数の1/3を超えて欠席した場合は「F」評価となる。

  A:特に優秀な成績
  B:すぐれた成績
  C: 一応その科目の要求を満たす成績
  D:合格と認められる最低の成績
  F:不合格
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最終更新日 2018/03/11

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