健康福祉学群社会福祉学専攻主催によるイベント「福祉×スポーツーインクルージョンの現場を目撃せよ!」が2月11日に開催されました。福祉とスポーツの組み合わせに違和感を覚える人もいるかもしれませんが、現場では「スポーツは若くて元気な人のもの」「余暇に余裕のある人が楽しむもの」といった固定観念を問い直す実践が広がっています。
まず登壇したのは、ダイバーシティサッカーを実践する鈴木直文さん(一橋大学大学院社会学研究科教授、ダイバーシティサッカー協会代表理事)。「“仲間はずれ”を生み出さない社会を目指して ダイバーシティサッカーとホームレスワールドカップー」と題して講演しました。
ダイバーシティサッカー協会では、ホームレス、ひきこもり、うつ病をはじめとした精神障害、発達障害、移民・難民、児童養護施設出身など、多様な困難に向き合う当事者と支援者がともにサッカーを通じて理解し合うことのできる居場所を作り出しています。
国内外で大会を開催するほか、昨年はオスロで開催されたホームレス状態にある人などがプレイする世界的なサッカー大会ホームレスワールドカップに参加。大会に参加した花渕信さんや居場所づくりを担当するプレイフルスポーツ・コーディネーターの毛塚泰樹さんも交えながら、排除を生まない工夫が共有されました。
続いてボール1つで楽しむことができる5人制の野球ベースボール5に取り組んでいる若松健太さん(桜美林大学准教授、WBSC Baseball5ワールドカップ2024日本代表監督)が登壇しました。
「ベースボール5と共生社会の可能性」と題し、競技のルールやプレイの仕方、魅力、男女混合でプレイするための仕組みなどについて紹介しました。
また若松さんのチームに参加している特別支援学校の生徒北村真大さんと保護者の北村亜希子さんも登壇。練習する上での工夫など、誰もが参加できるための実践的な取り組みなどについても紹介されました。
最後は登壇者も含めたイベント参加者が小グループとなり、学びを分かち合いました。普段スポーツをしている高校生や大学生、ダイバーシティサッカーに参加している人、地域で共生の取り組みを実践している人などが熱く語り合う姿は多様性が交差するインクルージョンの現場そのものでした。

ページの先頭へ
