2025年8月22日から24日にかけて大阪国際会議場にて開催された日本認知・行動療法学会第51回大会において、本学リベラルアーツ学群の小関俊祐准教授が「ダイバーシティ推進研究ポスター発表賞銀賞」を受賞しました。この賞は、日本認知・行動療法学会第51回記念大会において発表されたポスター発表の中から、ダイバーシティ推進に優れたものに対して、ダイバーシティ推進研究ポスター賞(金賞、銀賞、銅賞)が授与されたものです。
今回、受賞した研究のテーマは「福祉型障害児入所施設の特徴を活かした『SOSの出し方に関する教育』の効果」。小関准教授を筆頭発表者とし、本学博士課程修了生の杉山智風氏(現・岩手大学准教授)、日本医療政策機構の栗田駿一郎氏、河田友紀子氏との共同研究として実施されたものです。
受賞コメント
本研究は、福祉型障害児入所施設で生活する高校生年代の子どもたちを対象として「SOSの出し方に関する教育」を実施し、効果を検討したものです。
福祉型障害児入所施設とは、さまざまな事情によって家庭での養育が困難な障害のある18歳までの子どもたちが、学校等に通いつつ、日常生活を共にする施設です。「SOSの出し方に関する教育」は、主に自死予防の観点から、学校において年1回は実施するよう、文部科学省から通知がなされている取り組みなのですが、学校だけの取り組みでは、不十分であることも事実です。そのなかで、福祉型障害児入所施設と連携しつつ、また広く心理的ストレスに対処するという観点を含めたストレスマネジメント教育として実施した研究です。
これを契機として、知的障害のある方々への支援の手立てが広がっていくことを強く期待しています。
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