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BM学群の学生が大倉精神文化研究所等の施設でインターンシップ体験

2025/12/16(火)

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大倉精神文化研究所前での集合写真

11月1日、2日の両日、ビジネスマネジメント学群で「インターンシップ(地域密着型公益財団法人)」が行われました。兼田麗子教授と学生3人で、「大倉山秋の芸術祭」開催中の横浜市の大倉記念館、公益財団法人大倉精神文化研究所、および同研究所附属図書館にて、ギャラリー受付や書架整理などの業務体験を行いました。

大倉精神文化研究所は、1932(昭和7)年4⽉に実業家の⼤倉邦彦によって設⽴され、2012(平成24)年に公益財団法⼈となりました。この研究所の本館として設立された建物が現在の横浜市大倉記念館です。この本館は、1981(昭和56)年に横浜市に寄贈され、保存のための改修が施された上で、寄贈から3年後に横浜市大倉記念館としての歩みを始めました。1991(平成3)年には横浜市指定有形文化財に指定されたのですが、ギリシャ神殿様式のこの建物は、映画やテレビのロケ地として数多く使われています。また、東急東横線の大倉山駅は、この大倉にちなんだものです。

ギャラリーのスタッフ

今回のインターンシップでは、公益財団法人大倉精神文化研究所の附属図書館での書庫整理も行いながら、音楽・展示等のさまざまな芸術に触れることができました。地域の方々が芸術祭の期間中に集まって交流を深めながら芸術を楽しんでいた姿が印象的でした。

大倉精神文化研究所の方々のお話によると、「大倉山秋の芸術祭」には、例年多くの出展者や来場者の方々が東横線の大倉山駅から急な坂を上ったところにある大倉邦彦ゆかりの地にお越しになるそうです。ギャラリーには、老若男女問わず多くの個性と独創的なアイディアにあふれれる作品が出展されていました。ギャラリーでの作品からは、題名がいかに作品に影響するかということを感じました。数多くの言葉の中から選び抜かれた題名は奥が深いものでした。

図書館での書架整理体験

インターンシップのメインの仕事となった書架整理では、通常はなかなか入ることができない書庫に入って、実際に本を⼿に取りながら整理することで、貴重な経験を得ることができました。書庫では、創設当初から保管されている資料やタイプライターなど普段⽬にすることがないもの、⼤倉邦彦が海外に⾏った際に持ち帰ってきた1500年代の書物など、歴史的価値の⾼いものを間近で⾒ることができました。
また、書架整理では⽇本⼗進分類法という識別⽅法を初めて学びました。これは、⽇本のほとんどの図書館で使⽤されているもので、今後も役⽴つ知識であると感じました。また、本の中には、⻑年の経過で表紙が劣化しているものや様々な⼈から寄贈されたものがあり、そこから⼤倉精神⽂化研究所附属図書館の歴史を感じることもできました。さらに、本には色々な大きさのものがあるにもかかわらず、請求記号シールが、どの本に関しても同じ⾼さの位置に貼られており、図書館の丁寧な仕事について知ることができました。

今回のインターンシップでは、「世のために田を耕す」との考えで地域貢献も行った大倉邦彦の精神に触れながら、⼤倉⼭に住んでいる地域の⽅から⼤倉⼭の梅園や梅酒、地形のことなどを教えていただいたり、経験したことのなかった司書業務にも触れたりなど、通常の生活では経験することができない貴重な体験をした2日間でした。

記事:担当教員と参加学生3人の共同執筆

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