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生成AIでソクラテスに人生相談できる!?西洋古典学の飛躍的発展に寄与する対話システムを開発 ~LA学群田中一孝准教授~

2024/05/30(木)

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名古屋大学デジタル人文社会科学研究推進センターの岩田直也准教授、桜美林大学リベラルアーツ学群の田中一孝准教授、国立情報学研究所/ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センターの小川潤特任研究員らの研究チームは、生成AI技術を用いて西洋古典学の研究と教育に新たなアプローチを提供するAI対話システム「ヒューマニテクスト」(Humanitext Antiqua)を開発しました。

本研究のポイント

  • 生成AI技術を用いて西洋古典学の研究と教育に新たなアプローチを提供する「ヒューマニテクスト」(Humanitext Antiqua)を開発
  • 西洋古典原典のデータベースを再整備し、生成内容の出典情報をユーザーが常に参照できる信頼性の高い専門的解釈システムを構築(国内外で初めての試み)
  • 「ヒューマニテクスト」は、言葉の意味を基にした文脈探索が可能。専門外の人々も興味に合わせて文学・歴史・哲学の原典を気軽に参照可能

研究概要

「ヒューマニテクスト」操作画面

本研究チームが開発した西洋古典学に特化したAI対話システム「ヒューマニテクスト」(英名:Humanitext Antiqua)は、西洋古典分野で広く利用されているPerseus Digital Library(※1)におけるオープンリソースのテクストデータなどを再構成することで、信頼できる原典テクストに基づいた回答を生成することができます。

さらに、回答の典拠となる原典テクストとその典拠情報も同時に出力することが可能で、ユーザーは出力の正確性をいつでも容易に確認することができるため、偽情報生成(ハルシネーション)の問題を可能な限り低減させ、ユーザーが安心して「ヒューマニテクスト」を使用することができます。

「ヒューマニテクスト」を活用することにより、これまで個々の著者や著作の研究に細分化されてきた西洋古典分野において、より広い視点で比較しながら研究することが可能となり、領域横断的な研究が加速度的に進展することが期待できます。

※1:西洋古典の原典をオープンリソースとして広く公開するプロジェクトで、古代ギリシア・ローマのテクストや関連資料を無料で提供している。

今後の展望

  • 西洋古典原典へのアクセスのハードルを大幅に下げることで、専門家以外の研究者や学生、一般の人々も日本語で西洋古典のリソースを気軽に引用・参照・解釈できる環境を提供
  • 創造的に問いを立てる課題発見能力とAIを適切に運用する能力の育成に、より大きな比重を置くことが想定される教育現場における、「ヒューマニテクスト」を活用した教育プログラムの開発
  • 西洋古典学だけでなく、あらゆる時代や地域の哲学・思想、文学・言語、歴史・文化にわたるテクストを包括的に分析することによる新たな知識開拓と理解深化への貢献
  • 「ヒューマニテクスト」を拡張することで、古今東西の知識を統合し、異なる学問分野の理解や思考法が交差する場を作り出すことが可能

本研究プロジェクトについて

本研究は、2024年度から始まった萩原学術振興財団第4回研究助成の支援のもとで行われたものです。萩原学術振興財団の寛大なご支援に深く感謝申し上げます。

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