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第20回ACジャパン広告学生賞 ビジュアル・アーツ専修の学生が「審査員特別賞」「優秀賞」を受賞

2024/05/14(火)

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3月27日、公益財団法人ACジャパンが主催する「第20回ACジャパン広告学生賞」の入賞作品が発表され、新聞広告部門に応募があった590作品の中で、芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修の熊谷萌々さん(2024年3月卒業)の作品「子供が大人になるために」が審査員特別賞、同3年の松本きらりさんの作品「頑張らなくてもいい」が優秀賞を見事受賞しました。

ACジャパン広告学生賞は、若い世代が広告制作を通して公共広告への理解を深め、「公」への意識を育むことを目的に2005年に設立されました。各部門のグランプリ・準グランプリ作品は、2024年7月1日から1年間、後援社であるBS民放8局と全国5紙にそれぞれ放送・掲載される予定となっています。

写真左:「頑張らなくてもいい」
写真右:「子供が大人になるために」

今回受賞をした作品は、秋学期の授業の最終課題として制作されたものです。社会問題を学生の目線で捉え、どのように啓発し、社会がより良くなるよう行動変容を促すかをテーマとし、普段より様々な公共広告によるメッセージを目にする中で、課題に取り組む学生一人ひとりの目線による問題提起が行われました。

熊谷さんの作品は、近年問題となっている「ヤングケアラー」について、子供の成長過程には子供としての経験が必要であることを「大人になるためには、子供である必要があるんだ。」というキャッチコピーと写真で表現しました。審査員からも「昭和のノスタルジーを感じて好きな作品。解釈を読者に委ねるという事もクリエイティブの作法としてはアリだと思う。ヤングケアラーというと子供がつらい表現になりがちだが、この作品はその切り口の上をいっている。ビジュアルもユニーク。」と高い評価を得ました。

松本さんは、より住みやすい社会のために、独自の視点から新たな課題を提起しました。公共の場での赤ちゃんの泣き声に対して、仕方ないと分かっていても不快に感じてしまい、自己嫌悪に陥ってしまう人へ、それは仕方ないことだと客観的に説明をしています。指導をしたビジュアル・アーツ専修の向坂文宏准教授は「今まで、あまり着目されていなかった声を取り上げた点が秀逸な作品。社会のどこかで困っている人へスポットライトを当てようという試みが良い」と評価。分かりやすいキャッチコピーと、シンプルなイラストで表現されています。

受賞者コメント

熊谷萌々さん

この度、ACジャパン広告学生賞の特別審査員賞を受賞させていただきました。4年間を通してはじめて賞をいただきましたが、受賞の連絡を受けてから2ヶ月経っても未だ実感がありません。学生生活の最後にこのような光栄な賞を受賞し、4年間の学びが形に残ったことや、沢山の苦境に立たされたことも無駄ではなかったと証明することができました。改めて桜美林大学と、指導をしてくださった先生方に感謝したいです。ありがとうございました。

松本きらりさん

優秀賞を頂くことができ、光栄に思います。また、サポートをしてくださった先生・友人に、この場を借りて感謝申し上げます。この作品は、「赤ちゃんの泣き声による騒音トラブル」をテーマに制作しました。この作品を通じて、泣き声を聞いたことによる不快感の正体を知ってもらい、自分を責めすぎてしまう人が減ってくれたら嬉しいです。

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