航空・マネジメント学群の学生たちが集い、鳥人間コンテスト出場に向けて活動を続けてきた学生団体「J. F. Oberlin Aircraft team Ciel」(以下、Ciel)が、第46回鳥人間コンテスト2024への出場が決定しました。
Cielは、2021年秋に航空・マネジメント学群の有志の学生たちにより立ち上げられた団体です。Ciel設立時のメンバーで、前代表の航空・マネジメント学群4年の疋田竜堂さんは、「幼い頃から鳥人間コンテストを見てきた私達が、今大学で航空について学んでいて、この大学での学びを何かに活かすことはできないかと考えた時に、『自分たちで作った機体を大空に』を理念に掲げ、鳥人間コンテストへの出場を目指すための学生団体としてCielを設立しました」と設立の経緯を話しました。
立ち上げからこれまでの間、Cielは鳥人間コンテストのことを0から学ぶために他チームの作業場見学や交流、機体の構造設計を学ぶ一環として試作翼の制作、多くの方に応援・支援をしていただくためにオープンキャンパスやGiving Campaignに参加し、鳥人間コンテストへ出場するための準備をしてきました。
今回、鳥人間コンテスト出場に向けて設計をした機体のコンセプトは「見た目はかっこよく、構造はシンプルで簡単に作れる」。
機体の設計を担当した航空・マネジメント学群3年の上野柊さんは、「メンバー全員、出場経験がなく、機体の制作自体が初めてだったため、複雑な構造をできるだけ減らすように心がけました。見た目については、ただ性能が良いだけでは機体が一様なデザインになってしまうので、機体の個性を出すためにかっこよさを設計に取り入れる必要がありました。加えて、他のチームとは違い、0から機体設計を行う必要があったため、このコンセプトが私達の技量にあっているかなどを考慮しつつ、安定して飛行させるための構造設計や強度計算を繰り返し行いました」と初めて参加するチームならではの苦労を話しました。
出場申請を行ってから約1か月半、第46回鳥人間コンテスト2024に出場が決まった連絡を受けて、現在Cielの代表を務める航空・マネジメント学群3年の梶原遼平さんは、次のように大会への抱負を話しました。
出場が決まった時は、うれしさの興奮もありましたが、ほっとしたところもあります。大学やGiving Gampaignなどにより多くの方から支えてもらっていた中、まずは出場する、というひとつの壁を超えることができたと思っています。過去には、機体制作が間に合わず、出場を辞退したチームもあるので、これから本番までが本当の勝負だと思っています。初めての作業も沢山あり、想定外のことも起こる可能性があるので、しっかりと気を引き締めて、狭き門を通り抜けて手に入れた出場権を無駄にしないためにも、そして支えてくれた全ての人に私達Cielのフライトを見ていただき感動をお届けするためにも、メンバー同精進していきます。また、出場するからには記録にもこだわって(最低でも100m)上位を目指していきたいと思います。
Cielの顧問を務める航空・マネジメント学群の神戸清行教授は、「私自身も鳥人間コンテスト出場を目指したことがありますが、学生たちには絶対にやり遂げるんだ、という強い意欲を持って活動するように指導してきました。鳥人間コンテストへ出場するための書類審査は、設計した機体の安全性や強度などが担保されていることが大切であるため、非常にレベルが高いと言われています。その中で今回審査を通過したことは、非常に素晴らしいことだと思います。学生たちには、本番に向けてこれまでどおり楽しく、仲良く活動してもらうために、後ろから静かに見守っていきたいと思います」と学生たちにエールを送りました。
パイロットが乗った状態で、全組した機体の重心などを確認
機体を滑空させるための発進練習
第46回鳥人間コンテスト2024は、7月27日(土)、28日(日)に滋賀県彦根市にある松原湖岸にて実施されます。Cielは、28日(日)に実施される滑空機部門にて初飛行を披露する予定です。当日の様子は、鳥人間コンテスト公式HPにてLIVE配信されますので、是非ご覧いただき、ご声援をお願いいたします。
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