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東京ビックサイトに本学の選抜作品が展示~ビジュアル・アーツ専修×日本化工機材株式会社の取り組み~

2023/08/09(水)

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7月19日(水)から21日(金)にかけて、東京ビックサイトで『サステナブル グッズ EXPO 夏』が開催され、日本化工機材株式会社のブース内にて、芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修の授業作品が展示、紹介されました。
「サステナブル グッズ EXPO 夏」とは、環境に配慮した注目の製品が出展するもの。雑貨・美容・ファッションなど、9の専門展で構成された1,000社が出展する総合展示会「ライフスタイルWeek夏」内で開催されました。

今回展示された学生作品は、デザイン演習I(プロダクトデザインⅠA 指導教員:林 秀紀 准教授)で作成された授業作品です。
作品の素材には、段ボールの「角紙管」が用いられています。この素材は、紙製品や乾燥材の製造会社である日本化工機材株式会社(本社、相模原市中央区淵野辺)よりご提供を受け、これを用いて学生が自由な発想でプロダクトデザインに挑戦し、優秀作品として5点が選抜展示されました。

講師として来校した卒業生の杉山友彦さん

作品制作に用いた「角紙管」は、軽量で適度な強度を持ち、耐久性にも優れ、環境にやさしい素材です。この特徴を良く理解し、分析・創造することにより新しい活用方法を提案することが本演習授業のテーマです。

今回、日本化工機材株式会社から講師として来校したのは、自身の作品も当イベントに出展された杉山友彦さん(造形デザイン専修(現ビジュアル・アーツ専修)2020年度卒業)。杉山さんは「学生たちの何かを創りだそうとするエネルギーや、少しの不安、いろいろなものが入り混じった表情を見て、とても気持ちが引き締められました。今の自分は彼らに対して、一体何ができるだろうかと、授業期間中は常に考えながら臨みました」と話しました。

将来プロダクトデザイナーになることを目指している渡邉琳華さん(ビジュアル・アーツ専修・2年)は、傘ケースを作成。防水加工と通気性をよくするための側面の丸い穴や、底に珪藻土マットを入れられる仕組みによって、濡れた傘を入れることができるように工夫しました。濡れた傘が側面になるべく触れないように、ハンドルをかける部分にくぼみをつけ、ケースの中心で傘が止まるようにしたこともポイント。ビックサイトでの展示を終え「他企業の展示やサステナブルグッズを見て、展示空間の作り方や、自分にはなかったアイデアに触れ、とても勉強になる貴重な機会になった」と話しました。
馬越凛人さん(同専修・2年)は簡易性と耐久性を高めることにこだわったと話し、「杉山さんに、製品の見た目や形には、全て理になった理由があることを教えていただいた。実際自分の作品を作る際に、パーツの形や大きさに意味を持たせて制作することができた」と達成感を味わいました。

山田美聡さん、砂川響輝さん、山岸真悠さん(いずれも同専修・2年)は、「触れたことのなかった角紙管について、どのような素材なのか特徴を知ることができ、とても興味を持った」「日常で使う「箸」から着想を得て、とにかくシンプルで且つ多機能性を重視し作品を制作した。会場には、自分にはない発想で溢れており、新しい刺激を受けることができ、更なる創作意欲が湧いた」「大きな会場で展示されている自分の作品をみて、授業外などの時間を費やし、完成度を高めるために、細かい部分にもこだわって制作して良かった」と話しました。
杉山さんは「先のわからない昨今の情勢の中、将来について様々な不安があるかと思います。実際、今も迷いの中にいる先輩も少なくありません。しかし、みんな学生時代の思い出を糧にして日々を過ごしています。だからこそ、まずは目の前の出来事、活動に真摯に一生懸命取り組み、毎日を充実させようと過ごしてみてください。それが後々大切な宝物になると思います」と後輩たちにエールを送りました。

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