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芸術の舞台を彩る「クリスタル桜華」ーVA専修 デザイン・プロジェクトの取り組みー

2022/10/12(水)

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Awaji Art Circus 2022 舞台公演の様子

2022年9月24日から10月2日にかけて、兵庫県淡路市にて、株式会社パソナグループ主催で行われた地方創生と文化創造を目指した国際パフォーミングアーツフェスティバルAwaji Art Circus 2022の舞台公演において、芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修の田中敬一教授が担当する「デザイン・プロジェクト」の授業内で制作したリサイクル素材を活用した光アートが、舞台装飾としてお披露目されました。また、リベラルアーツ学群の岡田万里子教授が、同舞台実施に当たっての時代考証・風俗考証を担当しました。

今回の取り組みは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施し、本学が採択された2021年度国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)での株式会社パソナグループによる地方創生事業についての講演がきっかけとなり、同グループの音楽・芸術を通じた地方創生に係る各種取り組みと本学芸術文化学群の教育事業との連携した取り組みとして実施されました。

”クリスタル桜華”が舞う光の刻(とき)

2022年度春学期の「デザイン・プロジェクト」は、22人の学生が履修し、1学期間かけてAwaji Art Circus 2022の舞台装飾に相応しい作品を準備、制作。

「”クリスタル桜華”が舞う光の刻(とき)」と題した作品は、ろうそくの炎の熱を使って再利用ペットボトルを1点づつ造形加工し、特定の波長の紫外線に反応する特殊塗料を絵筆で彩色したことで、通常の光では透明であった花の輪郭線が暗闇の中で紫外線照射により発光し、鮮やかな色彩とともに幻想的に浮かび上がります。

授業を担当した田中敬一教授は、「プロジェクト型授業は、社会が目指すベクトルにいかに共振させられるかを常に意識下に置いてすすめていくもので、実社会が求める人材輩出のために有効な教育手法になっている。今回のプロジェクトにおいても、プレゼンテーションやマネジメント能力など、学生たちのプロジェクト推進能力の高まりが見られた。作品が発表され、観客にどのような未知の感動をもたらすのか。学生たちの予想を越えた展開が待っていることを期待し、更なる感動のステージ制作にフィードバックされることを心待ちにしている」と企業と連携したプロジェクト型授業への期待を述べました。

ビジュアル・アーツ専修 中野杏海さん(写真左)

また、この授業に参加したビジュアル・アーツ専修4年の中野杏海さんは、「デザイン・プロジェクトでは、プロジェクト型授業として企業からの依頼に対して『仕事』として取り組めるという点に魅力を感じ履修をしました。授業内では、実際に締切に間に合うよう製作スケジュールを調整したり、依頼を受けた企業の要望に合わせて仕様を変更したり、学生一人ひとりが能動的に考え、参加をすることが求められます。大学生活という、社会に出る一歩手前の段階にいる今、近い将来携わることになる、『仕事』のシミュレーションができる、リアルで実践的な授業です。特に、今回のクリスタル桜華製作では、ペットボトルで花を製作するという発想や透明なペットボトルをカラーフィルムの使用で色付けをすること、特殊塗料を塗り、オリジナルの光を投射することで新しい光の演出を生み出すことといった、それぞれの工程で必要な知識やスキルを実践・修得することができました」とプロジェクト型授業ならではの魅力を語りました。

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