• HOME
  • ニュース
  • 2022年度
  • 国際的にも限られている「相撲選手」の骨塩量・骨密度データを提示

国際的にも限られている「相撲選手」の骨塩量・骨密度データを提示

2022/09/21(水)

  • 大学
  • 健康福祉学群
  • お知らせ
  • 教育・研究
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

本学健康福祉学群の緑川泰史准教授(早稲田大学スポーツ科学研究センター招聘研究員)、早稲田大学スポーツ科学学術院の鳥居俊教授、中京大学教養教育研究院の太田めぐみ教授、駿河台大学スポーツ科学部の坂本静男教授(早稲田大学名誉教授)らの研究グループは、これまで国際的にもデータが限られていた相撲選手の骨塩量と骨密度を提示した研究成果を発表しました。
なお、本研究成果は、国際学術雑誌『Scientific Reports』にて、2022年7月12日(火)に掲載されました。

発表のポイント

■大学相撲選手は運動習慣がない男子大学生と比較して、骨格筋量の他、肝臓や腎臓も重いことをこれまでの研究で明らかにしてきた。

■身体で比較的大きな割合を占める骨(本研究では骨塩量や骨密度)も大学相撲選手は大きく強いことが予測されるものの、現在でも確立された研究データが十分に揃っていない。

■大学相撲選手内で比較しても重量級グループ(115kg以上)は中量級グループ(85kg以上115kg未満)よりも全身および腕部・脚部の骨塩量は高かった。一方、体重あたりのそれぞれの骨塩量は、重量級グループで低値となった。

■重量級グループの全身と脚部の骨密度は高かったものの、腕部では中量級グループと差はみられなかった。先行研究の平均体重65.6kgの20代日本人男性と比較して、本研究の大学相撲選手の平均体重は中量級グループで約50%、重量級グループで約100%重いものの、全身の平均骨密度は両グループともに15%前後高い値となった。

■日々鍛錬し大きな体格を有する大学相撲選手でさえも、体重に相応する骨塩量や骨密度を有することは簡単ではないことが明らかになった。

ページの先頭へ