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【オールオベリン未来ファンド】学生が運営に携わり秋学期受給希望者の面接を実施

2020/12/22(火)

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新型コロナウイルス感染症の拡大により、アルバイト機会の喪失や家計の急変といった経済的困難に直面する学生を救いたい、という卒業生の強い想いから誕生した『オールオベリン未来ファンド』。春学期には皆さまからの温かいご支援を「学業継続奨学金」という形で学生に支給しました。

このファンドは卒業生、教職員、保護者、関係企業、地域の方々だけでなく、学生が運営に参加するものでもあり、まさに『オベリンナーによるオベリンナーのためのファンド』です。秋学期の「学業継続奨学金」の受給には、面接業務と事務作業に春学期に奨学金を受給した学生が参加しました。

秋学期の受給を希望する学生に対する面接では、春学期にこの奨学金を受給した小宮雅弘さん、永瀬孝さん、劉昭吟さんが参加し、面接業務を担当しました。劉さんは職員と一緒に事務作業を行い、面接日当日の運営に携わりました。小宮さんと永瀬さんは面接の冒頭に面接者に対して、春学期に奨学金を受給した経緯と、そこからの奨学金に対する考え、受給希望者へメッセージを伝えました。

永瀬さんは駅伝チームに所属しており、親の収入が激減したことによって最後の競技生活どころか大学生活自体を諦めざるを得ない状況だったそうです。奨学金のおかげで学業はもちろん、最後の箱根駅伝への挑戦もやり切ることができました。現在は卒業に必要な単位を修得済のため、自分の興味関心のある授業を履修し、自身の視野を広げていると話していました。

小宮さんは、学費を全て自身のアルバイト代で賄っていましたが、コロナ禍の影響で収入が激減。昼から夕方の飲食店アルバイトに加え、コンビニでの夜勤も入れることになり、卒業すること自体が一時怪しまれたそうです。そんな時、この奨学金を受給することができ、現在は夜勤を辞め、卒論に打ち込むことができ、大学入学時からの夢であった大学院の進学に向けて勉学に励んでいます。小宮さんは「奨学金は選択肢を広げるものだと感じた。出資して下さった方々への感謝の気持ちとして、その思いにこたえられるよう頑張りたい。」と伝えました。

郵送作業を担当した肖鵬先さん。生活費を自身のアルバイトで賄っており、アルバイトと勉強を両立させながら学生生活を送っています。この奨学金がどのような経緯でつくられたものなのかを理解することが大切であり、それらを理解した上でこれからの活動により力を入れていきたいと話しました。

春学期に受給した学生による座談会も行われ、どのようなことを行ったらファンドが増えるか、受給者が次の担い手になる(在学時に寄付教育の一環として自らの経験を語ったり、将来出資者になる)にはどのような仕組みづくりが考えられるかなどが話し合われました。

「オベリンナーによるオベリンナーのためのファンド」という新たな取り組みが始まっています。

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