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ヒト対象で世界初 カマンベールチーズが認知症に効果的と確認~本学とmeijiなどの共同研究で  

2019/11/06(水)

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桜美林大学と地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターおよび株式会社明治の共同研究グループが、軽度認知障害の高齢者においてカマンベールチーズの摂取が、記憶・学習などの認知機能との関連が報告されているBDNF(血中脳由来神経栄養因子)を上昇させることを確認しました。

これまでも、カマンベールチーズ摂取によるBDNFの上昇に関する基礎的な研究成果は報告されていましたが、当研究は世界で初めてのヒトを対象とした研究成果となります。また、当研究成果は、老年学・老年医学分野で評価の高い国際科学雑誌『JAMDA(Journal of the American Medical Directors Association』に掲載されました。

当研究に携わった本学大学院老年学研究科長の鈴木隆雄教授は、「これまで運動によるBDNFの上昇は報告されていましたが、今回のように食品でもBDNFが増加することが確認され、今後認知症予防に資する可能性が出てきたということになります。今後は大規模な疫学研究により、更なるエビデンスを積み上げていく予定です」と、話しました。

※BDNFとは、神経細胞の成長や発生、維持、修復に働き、さらに学習や記憶、情動、摂食、糖代謝などにおいても重要な働きをする分泌たんぱく質のこと。近年、このBDNFの発現量がうつ病やアルツハイマー病の患者の脳で減少していることが確認されています。

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