“3Cs Project”が繋ぐコロナ禍のオンライン国際交流

2021/11/01(月)

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3Cs Projectの概念図

桜美林大学では、新型コロナウイルス感染拡大に伴う海外留学の中止や渡航の自粛を受け、オンラインツールを活用した国際交流の機会を学生たちに提供するために、2020年5月に本学独自の国際交流情報プラットフォーム「3Cs Project: Connect, Collaborate, Create」を整備し、オンライン交流プログラムの提供を始めました。

3Csでは、本学の協定校を中心に、世界14の国と地域、52の教育機関から850人強の学生や教職員関係者(2021年10月現在)が参加している3CsのSlackチャンネルを交流のプラットフォームとしており、同チャンネル内では新規登録者の自己紹介やイベント周知、各プロジェクトの運営が展開され、ZoomやHangoutなどを活用したリアルタイムの双方向型文化交流や言語交換イベントを実施しています。

3Csの特徴は、今まで各大学が在籍学生のために独自で開発・展開していたプログラムを3Csの参加者全員に共有している点です。学生は所属大学のプログラムだけでなく、国内、国外問わず3Csに参加している他大学のプログラムにも参加可能になっており、選択の幅が各段に増えています。また、参加大学間での協働(Collaboration)によるプログラム開発と展開も可能になっています。

オンラインによる国際交流プラットフォームの整備は、新型コロナウイルス感染拡大により、当初予定していた留学等に参加できなくなってしまった学生だけに対しての機会提供だけではなく、経済的な理由により留学に参加することを断念せざるを得なかった学生に対しても、ネットワーク環境を整えることで、いつでも、どこでも、だれでも、無償で国際交流を経験することができる場となります。また同時に、日本語での交流機会も創出することで、語学力に不安があり国際交流に参加してこなかった学生も取り込み、より多くの学生が国際交流に参加することができる機会を提供しています。

現在、国際交流活動に積極的に取り組んでいる学生団体と協力し、以下の通り近隣の日本語学校や海外の教育機関との交流機会の創出や、学生たちが主体となり、気軽に国際交流に参加できる機会を提供しています。

KAI JAPANESE LANGUAGE SCHOOLとの交流

KAI JAPANESE LANGUAGE SCHOOLとのハイブリット交流会

2021年度から、新宿区にある日本語学校「KAI JAPANESE LANGUAGE SCHOOL」と連携し、外国人留学生と日本語で交流することで異文化に触れる機会を提供しています。

同校には、欧米からの外国人留学生が多数在籍しており、普段の学生生活の中では交流することができない国からの外国人留学生とも交流することができます。本学新宿キャンパスから徒歩圏内にあることもあり、新型コロナウイルスの感染状況に注視しつつ、オンラインのみならず、対面も取り入れたハイブリッド型の国際交流機会も創出することで、DX時代の新しい国際交流の形を提供していきます。

2021年度春学期における交流内容

交流日時5月26日(水)~7月21日(水)
毎週水曜日12:30~13:00に開催
交流内容少人数グループにわかれて、その日のトピックについて日本語で話し、ジェスチャーゲームやリズムしりとりなどのアクティビティを行うなど、新宿キャンパスで活動している国際交流団体「Buddy’s」の学生たちが企画・運営を行っています。
参加者数(累計)KAI JAPANESE LANGUAGE SCHOOL 38人
桜美林大学 150人

2021年度秋学期における交流内容

交流日時10/6(水)~学期末まで
毎週水曜日12:30~13:00に開催
交流内容春学期同様、日本語でのトークやゲームをして外国人留学生と交流しています。今学期は新型コロナウイルスの感染症防止に万全を期しながら、新宿キャンパスに同校の留学生を招き交流しつつ、同時に海外に住む留学生とも交流できるハイブリッド(対面×オンライン)での交流会を開催しています。

Mt. San Antonio College (Mt. SAC) との交流

両校学生による動画での自己紹介

新型コロナウイルス感染拡大により、大学のDX化が急速に進み、今まで交流の機会がほとんどなかった海外の大学とのオンラインによる交流を実施することができるようになりました。

今回は、アメリカ・カリフォルニア州にあるMt. San Antonio Collegeと連携し、同大で日本語を学習しているアメリカ人学生と異文化交流を図るとともに、間違いを恐れずコミュニケーションをとる姿勢を学びます。また、同大との交流は日本語がメインとなり行われていますが、学生の希望に応じて英語でのコミュニケーションも行うことができ、本学学生の語学力向上も期待されています。

交流内容同大の日本語上級レベルの授業の一環として、本学学生と同大の学生が、少人数グループに分かれて、プロジェクト(同大日本語授業の課題でもある)を協働で進めていきます。
プロジェクトの一例として、自己紹介動画やそれぞれの大学の紹介動画の作成を行い、プロジェクト内容に関してオンライン上でグループごとに意見や感想などを共有しています。
参加者数Mt. San Antonio College 10人
桜美林大学 31人

Mates

Matesでの交流を図る学生たち

「Mates」とは、3Cs上に少人数且つ教職員を介在させない学生たちのみの交流の場を設け、学生同士の仲を深める、学生たちによる自主的な交流活動です。

ここでは、交流で使用したい言語を調査し、それに応じたグルーピングを行うことで、学生たちが主体的に交流に参加する仕組みとなっています。日本人学生と外国人学生が週1回程度の定期的な交流を通じて、双方の語学力や異文化理解の向上を図っています。

日韓トーク・日中交流会

日本人の第一外国語でもあり、世界中で幅広く使用されている言語である英語だけではなく、本学で第二外国語として履修者の多い中国語と韓国語についても、学生たちのニーズに合わせてオンラインによる国際交流の機会を提供しています。Matesは、少人数による定期的、継続的な交流活動でしたが、日韓トーク・日中交流会では、比較的大人数でのイベント実施を想定しており、少人数の交流にためらいを感じている学生たちにも気軽に参加してもらえる交流機会を提供しています。

グローバル人材の育成、輩出を掲げ、国際交流の推進に積極的に取り組んでいる本学では、今後も様々な形での国際交流の機会を学生たちに提供していきます。

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