
近年、発達障害をはじめ、心身の健康面に支援ニーズのある子どもたちが増加しており、早期発見、支援ニーズにあった療育や教育環境が求められています。
文部科学省の調査では、2012年以降、通常の小学校・中学校に在籍する不登校児童生徒の数は一貫して増加を続けており、2016年には不登校児童生徒の「学習する権利」を保障するため「教育機会確保法」が制定されました。これにより義務教育段階において、学びの多様化学校(不登校特例校)の設置や民間施設による学校外教育の活用など、個々にあった居場所づくりが進められています。
今日、不登校の要因・背景は多様化、複雑化しており、周囲の理解と支援が求められる中、社会自立に向けてもてる能力を引きだし、伸ばすためには、個々にあった学びの場・学び方を選択することが重要であるといわれています。これまで少ないとされてきた中学校卒業後の進路先についても多様化が進み、不登校生徒たちの選択肢が広がってきました。
本シンポジウムは、東京都で初めて公立学校として設置された、朝・昼・夜間の3部制をもつ定時制課程や必要単位を修得することで卒業を目指す通信制課程など、多様な学びの場の一つである都立高等学校4校の副校長が、個々のニーズに対応した教育課程、外部専門家との連携による専門性の確保、校内における教育相談体制の工夫、自治体の支援策の活用、進路実績等々について語ります。
このシンポジウムが、多様化が進む高等学校の種類や具体的な支援内容について情報を提供し、不安を抱えて前に進めなかった不登校児童生徒の新しい希望の一助になれば幸いです。そして、小・中・高・特別支援学校に留まらず大学等の高等教育機関においても個々の支援ニーズに対応した環境づくりが迫られる今日、支援ニーズの正しい理解、成人に向けてのよりよいソーシャルサポート、さらには将来の社会自立に向けた教育に関する研究の推進に資するものであると考えます。多くの皆様の参会を願い、ここにご案内申し上げます。
【プログラム】
1.趣旨説明 山口 真佐子(桜美林大学 特任教授)
2.シンポジウム
▼話題提供者
江見 大輔(東京都立秋留台高等学校 副校長)
西牧 桂(東京都立新宿山吹高等学校 副校長)
梶井 ひとみ(東京都立世田谷泉高等学校 副校長)
田島 由紀子(東京都立砂川高等学校 副校長)
▼コメンテーター
篠﨑 友誉(東京都教職員研修センター教授)
3.シンポジウム後に希望者による交流会を予定しています。
日時 | 2024年2月10日(土)13:00~15:00 |
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会場 |
2月10日(土)シンポジウム「誰一人取り残さない高等学校教育」キャンパスマップ |
参加費/予約 | 無料/要事前予約 |
予約方法 右記のGoogleフォームから申込み |
申込みはこちらから |
主催 後援 | 桜美林大学 健康福祉学群 町田市教育委員会/多摩市教育委員会 |
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