五十嵐政徳 先生
飛行場概論

授業概要

航空機に乗るために空港を訪れることはありますが、その際に気づいたり、経験したりすることができない空港の機能や役割が、航空機の安全運航を支えています。

この授業では、航空機の発展に伴う空港の形・規模の変化、南北に長く、平野部が少ない日本国内における空港の特徴、空港の商業施設化、自然災害への対応など多角的な視点から空港に関する情報を学修し、空港とは何かということを正しく理解します。

初回授業「空港の基礎知識」

日本国内には何個の空港があるでしょうか?空港法によると2020年4月現在、日本には97の空港があります。

これらの空港は、空港法に基づき、立地や規模に応じて施設等が整備されます。空港に必要となる施設として、一般的には①滑走路などの離着陸施設、②旅客・貨物の取扱施設、③航空保安施設、④航空機の地上支援施設、⑤管理運用施設、⑥アクセス交通施設、等に大別されます。

また、広大な敷地を必要とする空港は、用途や規模に応じて都市部、郊外、山地、海上等に設置されていて、その立地に応じて滑走路の長さ、本数、運用時間等が定められています。

多様化する空港の役割とは?

これからの空港は、航空機の安心、安全運航を担う交通インフラとしての役割にとどまらず、商業施設やアミューズメントの充実など旅客以外の来訪者にとっても利便性の高い施設としての役割が期待されています。

国際空港評議会では空港が取り組むべき技術発展や課題を、1)Economics, 2)Customer Experience, 3)Environment, 4)Facilitation, 5)Health, 6)Safety, 7)Security, 8)Airport Slots, 9)Technical Issues, 10)Airport ITの10分野に整理し、解決すべき課題として取り上げています。まるで、国際連合が定めているSDGsみたいですね。

今後これらの課題に取り組むために、空港の運営・発展を支え、総合的にマネジメントができる人材、専門的な知識と能力を有し、将来を見据えた柔軟な発想ができる人材が求められています。。

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