社会領域/文化人類学プログラム

文化人類学プログラム

授業紹介

文化人類学の歴史と方法

文化人類学は、地球上のさまざまな文化を比較考察し、人類の相互理解や共生の可能性について考究する学問です。19世紀後半に生まれたまだ若い学問ですが、この授業では文化人類学の基本的な学説史を振り返りながら、研究手法や理論、専門用語について学び、現代のグローバル時代に生きる私たちの課題について考える力を養います。それは、宗教、多文化共生、ジェンダー、開発、観光、医療、環境、資源などの個別分野の人類学の学びにも繋がる土台となるでしょう。

文化人類学フィールドワーク(遊牧文化)

このフィールドワークでは、実際にモンゴルへ出かけて遊牧民と一緒に生活をしながら、遊牧文化についての理解を深めます。放牧のあり方、乳製品の加工手段、食文化、娯楽、遊動スタイル、宗教的実践とオボーにまつわる信仰、モンゴル式屠畜(羊と牛)などを参与観察します。この研修を通じて、人と人、人と動物、人と大自然との「調和と共存」について深く考えることを目指します。文化人類学のみならず、環境学、宗教学、歴史学など他専攻の学生も参加可能です。

先輩たちからのメッセージ

文化人類学×宗教学

私は、入学前から文化人類学に興味があり、入学後は多様な文化を学ぶために、主専攻を文化人類学にし、また特に宗教文化についての理解を深めようと考え、副専攻には宗教学プログラムを選択しました。文化人類学の扱う範囲は幅広く、私のように古代に興味を持つことも、また現代的な問題の解決を目指す課題に取り組むことも可能です。文化人類学と他プログラムの掛け合わせによって、自分の興味をさらに深く追求できます。卒業後は、現在取得を目指している学芸員資格、宗教や文化の知識が活かせる職を目指しています。

奥瀬 桜子
メジャー:文化人類学  マイナー:宗教学

文化人類学、歴史学×地域デザイン、コミュニケーション学

もともと歴史好きだった私は、史跡や博物館をめぐるうちに歴史の教科書に載らない人々の歴史に関心を持つようになった。それはいつしか地域史へ、その後は「地域の抱える課題をいかに解決するか」という問いへと変っていった。大学で文化人類学に出会い、自分は「人間観察が好きだ」ということを発見し、人類学的調査を行いつつ、歴史学から過去について学び、地域デザインで地域の課題の解決方法を考え、さらに地域の人々との対話に向けてコミュニケーション学も学びたいと考え、それらも副専攻にしました。これら全てを学べるのがLA学群の特徴なのです。

三浦 遼馬
メジャー:文化人類学、歴史学 マイナー:地域デザイン、コミュニケーション学

※上記「先輩たちからのメッセージ」内に記載のあるメジャー・マイナーについては、取材当時の内容となります。

卒業後の進路/取得できる資格・免許

関連情報

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