社会領域/文化人類学プログラム
プログラム概要
文化人類学は、異文化の学びを通じて、多様な文化的背景をもつ人々と協働する視点を養います。文化人類学では「文化」を、人間の生に関わる様々な側面(言語、宗教、家族、ジェンダー、環境など)から広く捉え、関連する現代的な諸課題に迫ります。異文化の現場に入り込み、人々の暮らしや語りに耳を傾けながら、社会や人間への洞察を深めるという手法も特徴的です。こうした異文化の学びは、私たちの側の「常識」を問い直し、相対化することにもつながります。
授業ピックアップ
文化人類学の歴史と方法
⽂化⼈類学は、⼈間の多様な⽂化と社会を、フィールドワーク、⺠族誌という⼿法により考察してきた学問です。この授業では、まず進化論、⽂化相対主義、機能主義、象徴主義など⽂化⼈類学の主要な考え⽅や理論と、これらの歴史的な展開を解説します。次に、フィールドワーク、⺠族誌という⽂化⼈類学の基礎的な研究⼿法について、具体的な⺠族誌を取り上げ紹介します。また、参与観察というフィールドワークの⼿法について、実際のエクササイズを⾏うことで、その⼿法を学びます。異⽂化への理解を深めると同時に、⾃分や⾃⽂化の当たり前や価値観を⾒つめ直す契機となるよう、新型コロナウィルス、SNS、⾷べ物などの⾝近な事例を取り上げます。
文化人類学フィールドワーク(遊牧文化)
このフィールドワークでは、実際にモンゴルへ出かけて遊牧民と一緒に生活をしながら、遊牧文化についての理解を深めます。放牧のあり方、乳製品の加工手段、食文化、娯楽、遊動スタイル、宗教的実践とオボーにまつわる信仰、モンゴル式屠畜(羊と牛)などを参与観察します。この研修を通じて、人と人、人と動物、人と大自然との「調和と共存」について深く考えることを目指します。文化人類学のみならず、環境学、宗教学、歴史学など他専攻の学生も参加可能です。
その他の授業・科目
文化人類学概論/宗教人類学/ジェンダーの人類学/多文化共生の人類学/観光人類学/環境人類学/医療人類学/開発の人類学/遊牧文化論など。
先輩たちの学び方
文化人類学×宗教学
多様な文化を学び、学芸員の道へ
奥瀬 桜子
私は、ダブルメジャーを選択し、アジア地域研究と文化人類学を専攻プログラムにしました。この専攻プログラムを選んだ理由は、入学前からアジアの国際関係や歴史、文化に興味があり、大学で勉強したいと考えていたからです。そのため、アジア地域研究を専攻することは入学前から決めていましたが、二年生の春学期に履修した「文化人類学の歴史と方法」という授業を受けて、文化人類学の考え方に興味がわいたため、文化人類学も合わせて専攻しようと決めました。このプログラムを通して、アジアの国際関係やそれと日本がどのように関わっているかを理解し、アジアと日本を繋げる仕事に就きたいです。
文化人類学、歴史学×地域デザイン、コミュニケーション学
古代から現代まで、人と文化を探究する学び
三浦 遼馬
もともと歴史好きだった私は、史跡や博物館をめぐるうちに歴史の教科書に載らない人々の歴史に関心を持つようになった。それはいつしか地域史へ、その後は「地域の抱える課題をいかに解決するか」という問いへと変っていった。大学で文化人類学に出会い、自分は「人間観察が好きだ」ということを発見し、人類学的調査を行いつつ、歴史学から過去について学び、地域デザインで地域の課題の解決方法を考え、さらに地域の人々との対話に向けてコミュニケーション学も学びたいと考え、それらも副専攻にしました。これら全てを学べるのがLA学群の特徴なのです。
進路・資格・実績