リベラルアーツ学群 新任教員紹介 大澤 由実 先生

1) 先生のご専門とその魅力を教えてください。

インド国際学会時の大澤先生

専門は民族植物学と食の文化人類学です。民族植物学は、人と植物の関係や、その多様性を探る学問分野で、英語ではエスノボタニーと言います。これまで主にタイや日本をフィールドに、食文化や食用植物の利用に関する調査研究を行ってきました。
 
食は多くの人にとって接しやすいテーマで、フィールド調査では食の話題をきっかけに、価値観、記憶など、さまざまな語りを引き出すことができます。このような食をめぐる対話や実践を通して、人と社会・環境の関係などを多角的に捉えることができるのが魅力の一つです。

タイでのフィールドワーク

2) 休日の過ごし方や趣味を教えてください。

趣味はムエタイ(タイの格闘技)です。時間に余裕があるときは旅行に出かけ、植物園や市場を訪れたり、美味しいものを食べることも楽しみの一つです。

3) 学生や受験生へのメッセージをお願いいたします。

文化人類学では、答えのない問いに向き合うことが大切です。異文化を研究すると同時に、常識や毎日の習慣など、自分にとっての「当たり前」を見つめ直し、さまざまな視点から物事を捉え直していきます。簡単ではありませんが、だからこそ思考を深める面白さがあります。ぜひ一緒にその面白さを味わいましょう。

大澤 由実 先生 プロフィール

プロフィール 栃木県出身。イギリス、University of Kent大学院博士課程修了(PhD in Ethnobiology)。European University Institute, Chiang Mai University, 国立民族学博物館研究員、京都大学URA、青山学院大学助教などを経て、2025年4月より現職。

担当プログラム
主な担当科目 環境人類学、医療人類学、資源人類学、文化人類学の歴史と方法

ページの先頭へ