隣人が隣人を襲うルワンダ大虐殺は悲劇であった。そのうえ、国際社会はこの大虐殺に対し、展開していたPKO部隊の大多数を撤退させるという、ルワンダを見捨てる決定をした。その一方で、わずかに残った400人強のPKOの軍人たちが、犠牲者80万人といわれる状況に対処することになった。しかし、彼らが直面した極限的な状況は、一筋縄ではいかない。「子供を背負った女性が、子供を背負った女性を殺そうとしているような虐殺の最中において、指揮官はどんな対応ができるのか?兵士は、銃を撃てるのか? 誰に対して? 」(カナダ陸軍ロメオ・ダレール中将)。このように、思考停止になりそうな、倫理的に困難な課題(アポリア)に直面することになる。悲劇を未然に防止できれば一番いい。だが起きてしまった悲劇に対し、どう対処すればよいのか。何がよりマシな選択と言えるのか?本講演では、ルワンダ大虐殺のような極限的状況に対処する〈よりマシな悪〉を考える。
| 講師 | 大庭弘継(京都大学大学院文学研究科(倫理学研究室)・研究員) |
|---|---|
| 日時 | 2016年12月15日(木) 14:30~16:00 |
| 場所 | 町田キャンパス明々館 A404教室 |
| 参加費 | 無料 |
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