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国際学術研究科 高士真奈さん 日本ストレスマネジメント学会第23回学術大会で優秀発表賞を受賞

2025/06/18(水)

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高士真奈さん

2025年6月7日(土)に名古屋にて開催された日本ストレスマネジメント学会第23回学術大会において、本学大学院国際学術研究科2年の高士真奈さんが優秀発表賞を受賞しました。

受賞した研究
集団ストレスマネジメント教育プログラムの実施者の違いが介入効果に及ぼす影響
—学習指導要領にストレスマネジメント教育が盛り込まれることを期待して—

本研究の目的は、認知再構成法に基づくストレスマネジメント教育プログラムを実施し、実施者の経験の違いによって介入効果に差が生じるかを検証すること。研究の結果、理論的背景が確立した適切な介入プログラムを用いれば、実施者の経験にかかわらず、一定の効果が期待できることが明らかになりました。現在、青少年のメンタルヘルス問題が深刻化している一方で、学習指導要領ではストレスマネジメント教育が体系的に位置づけられていないのが現状です。本研究は、誰もが扱いやすい教育プログラムの有効性を実証したものであり、今後の教育現場への普及に向けた重要な一歩となると考えています。

高士真奈さんの受賞コメント

本研究は高校生を対象として、認知行動療法という臨床心理学の考え方に基づいたストレスマネジメント教育プログラムを、保健体育の授業内で実施しました。さらに、保健体育教諭と打ち合わせを行い、授業では保健体育の教科書に記載されている「精神疾患の予防」の内容を取り入れ、生徒にとって身近でわかりやすい形の心理教育となるように工夫しました。今後、学校教諭自身がこのプログラムを実施できるようになることを見据え、その第一段階として、心理専門職で経験や習熟度の異なる実践者による効果の検証を行いました。このような取り組みは、ストレスマネジメント教育を学校現場で広く普及させていくための基盤づくりの一環として、複数の心理学系の学会においても重要視されている観点です。

今回、このような名誉ある賞をいただき大変光栄であると同時に、日頃からご指導いただいている桜美林大学の小関先生、岩手大学の杉山智風先生をはじめとする先生方、そしてご協力いただいた高校の先生、生徒の皆さんに心から感謝しております。今回の受賞は、ストレスマネジメント教育の社会的な必要性とそれを学校現場に取り入れていく意義が評価されたものだと受け止めています。今後も、心理学と教育現場の架け橋となるような実践的研究を進め、すべての子どもたちの環境の一助となる活動をしていきたいと考えています。

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