昨今、歌舞伎町などの繁華街において、ぼったくりや悪質なホストクラブへの引き込みなど、若者がトラブルに巻き込まれるケースが多いことから、7月1日(月)、東京都と警視庁は、歌舞伎町の近くにある桜美林大学新宿キャンパスにて、「歌舞伎町のリアル〜あなたは大丈夫?〜」と題した特別講義を、同キャンパスに通う学生たちに向けて実施しました。
歌舞伎町の3つのリアル
- 被害のリアル:大学生に起きている、最新の被害の実態について(担当:警視庁生活安全部保安課 吉田管理官)
- 事件捜査のリアル:現役の刑事が語る、現場で起きている事件の実態(担当:警視庁生活安全特別捜査隊 市原警部)
- 相談のリアル:社会福祉士が受ける、若者のリアルな悩み(担当:社会福祉法人やまて福祉会 小田様)
上記、歌舞伎町の3つのリアルについて、警視庁の警察官、東京都からの委託により相談窓口の運営を行っている社会福祉法人の職員より、最近話題となっている歌舞伎町にある「トー横」周辺で実際に起きた事件、悪質な客引き、ぼったくりやホストクラブの危険性などの実例やトラブルに巻き込まれないために学生たちに注意してもらいたいこと、行政の具体的な取り組みなどについての説明がなされました。
「事件捜査のリアル」について講話を担当された警視庁生活安全特別捜査隊の市原警部は、警視庁生活安全特別捜査隊として迷惑防止条例を所管しており、主に盗撮、痴漢、客引き、スカウトなどの取り締まりを担当されています。盗撮や痴漢などの卑わい行為は都内全域で検挙されている傾向にあるが、客引きやスカウトについては、圧倒的に盛り場(歌舞伎町など、人が集まる繁華街)での検挙が集中しており、それらの被疑者が大学生であったこともあると話されました。
講話の中で市原警部は、「キャバクラ、ホストクラブ、居酒屋、ガールズバー、コンセプトカフェなどで従業員として働くこと自体は基本的に問題ありませんが、客引きやスカウトについては迷惑防止条例違反で逮捕されてしまう可能性があります。もしアルバイトを探している方がいましたら、客引きやスカウトなどを選択肢から外し、また、もし今そのような仕事をやっている人がいればすぐにやめていただきたいと思います」と、学生たちに事件捜査の現状を踏まえたアドバイスを送りました。
受講学生のコメント
警視庁の方から直接お話を聞くことがほとんどないため、今回の防犯講話は、貴重な機会となりました。ぼったくりやスカウトについては、自分自身の身近にも聞く話であり、友人たちと歌舞伎町に行く機会がある中で、自分達の知らないところで怖いことが起こっていることを実感し、本当に気をつけようという気持ちが強くなりました。
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