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高校生とともに科学技術が社会に与える影響を考える! ディスカバ!×「科学コミュニケーション」専攻演習の取り組み

2022/09/02(金)

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グループワークの様子

7月19日に「科学コミュニケーション」専攻演習(ゼミ)企画により、桜美林大学ディスカバ!(高校生のためのキャリア支援プロジェクト)にてワークショップ「SDG’sの冒険 技術革新編 [技術がもたらす社会の変化を考えよう]」を実施しました。ゼミ生9人、高校生22人が参加しました。

このワークショップは参加型テクノロジーアセスメントという、科学コミュニケーション活動の一つを疑似体験するというもので、「科学コミュニケーション」専攻演習の一環として取り組みました。架空の発明品「タケコプター」を題材に、科学技術が社会に与える影響や、社会で取り組める対策をみんなで検討します。

絵を作成する様子

ワークショップでは参加者が4つのグループに分かれ、ゼミ生が約2人ずつグループにつきます。アイスブレーキング後、まずはタケコプターが実用化されたらどのように使いたいかを自由に発想してもらいました。そのうえで、社会にどんな影響があるのか、悪い影響を抑えるためにどんな対策ができるのか、グループのみんなで考えていきました。

グループワークではゼミ生がファシリテーターとなって高校生の意見をふせんに書き、模造紙に貼りだします。これは前期に何度も練習した対話支援の手法です。ゼミ生たちは「いいね!例えばOOとか?」などと高校生に声をかけ、なかなか意見が出ない時は、自分たちで作った「ヒントカード」を見せて「こんな影響もあるかな?」と促していました。

グループワークの最後には、タケコプターが実現した世界を絵にするという、ゼミ生が考案したワークも行いました。みんなで紙を切って貼ったり、ペンで書き込んだりして、タケコプターを仕事や生活に使っている人々や、法律による規制の様子などを表現しました。

みんなの前で絵を説明する高校生

最初はみな緊張していましたが、ワーク中は笑い声や驚きの声も聞かれました。高校生からは「たくさんの意見を聞けて視野が広がったと思いました」といった意見や「とっても会場の雰囲気が良くて、最初は緊張したけど自分の意見を言えることが出来てとても楽しかったです」といった意見も。企画側のゼミ生のひとりは「私には思いつかなかった発想や高校生ならではの考えに、私自身が教わることばかりでした。前期に勉強した内容をこのようなイベントで実践できたことで、新たな発見や自身の課題が見えてきて非常に充実した時間を過ごすことができました(LA学群3年)」と話していました。

企画したリベラルアーツ学群の有賀雅奈助教は、「高校生には技術が社会に与える影響を環境問題や犯罪、格差、文化など多面的な視点から議論してもらいました。簡単ではないお題でしたがみんなよく意見を出していたと思います。ゼミ生にとっては対話支援の学びと実践を結ぶ良い機会になりました」と話していました。

科学コミュニケーションゼミでは、今後も科学や技術について学んだり対話したりする場を創出していきます。

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