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野球部の在校生と卒業生 コスタリカでスポーツ振興と社会問題解決に向けた取り組み

2018/05/15(火)

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写真左・柳田一磨さん、右・太田康治さん

桜美林大学野球部の太田康治さん(リベラルアーツ学群4年)と、卒業生の柳田一磨さん(鹿屋体育大学大学院・筑波大学大学院修士課程スポーツ国際開発学共同専攻2年)が、中米のコスタリカ共和国(以下コスタリカ)で、今年8月、首都近郊の私立校2校を対象に、バスケットボールとサッカーの学校対抗戦を企画しています。各校の体育館やスタジアムで1回ずつ計2回対戦する「ホーム&アウェイ」方式で開催する予定です。

写真左・柳田さん

今回の学校対抗戦を企画するきっかけになったのが、野球部員として参加した「JICA・大学連携ボランティア事業」です。コスタリカに約1ヶ月間派遣され、「野球を通じた青少年の健全な育成」を目的として、首都近郊の小・中学校などを巡り、野球の指導を行いました。指導の前にまず始めたことは、グラウンドの整備だったといいます。練習備品も十分にありません。活動を通して、集球ネットの必要性を感じ、現地で材料を調達し、現地の人と共に完成させました。また、指導者の不足から、子どもがスポーツを「遊び」としか捉えていない状況を知ります。さらに、各校に観客席付きの体育館が整備されているにも関わらず、その体育館がスポーツ大会などの場として、ほとんど使用されていないことにも驚いたそうです。現地を訪れたことは、コスタリカの青少年犯罪率やHIV感染率の上昇などの社会問題について考える機会にもなったといいます。

コスタリカのスポーツ・体育教育の普及の遅れや、道具・教員の不足を目の当たりにし、現地の学校や企業、団体が主体となって、解決することができないかと考え、今回の計画が立ち上がりました。現地でスポンサー企業を募り、試合当日は、企業ブースを設置し、商品の販売や顧客獲得の機会を設けることができるように企画しているそうです。売り上げの一部を寄付してもらい、大会の運営費のみならず、体育道具購入の資金や、体育教員の指導講習会に充てる計画をしています。また、コスタリカ国立献血バンクと協力し、来場者や生徒を対象とした献血・HIV検査ブースを設置予定です。

このように、スポーツの勝敗のみならず、大会を現地の企業や学校が主導で行う仕組みを作り、スポーツ・体育の価値を広めることで、コスタリカのスポーツ・体育の普及と社会問題解決につながる大会を目指しています。「単発で終わるのではなく、継続的に行い、現地に根付く大会にすることが何より大切だと考えています」と太田さん。11月に予定している第2回、そしてその後の継続的な開催を目指して、5月25日から約40日間、READYFOR株式会社が運営するクラウドファンディング(Readyfor)による支援募集を開始します。

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