トンガの火山噴火も捉えた!町田キャンパスの気圧観測網

2022/01/24(月)

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実際に設置されている気圧観測点

本学町田キャンパスでは、キャンパス内10か所に気圧観測点を設置しています。リベラルアーツ学群の森厚教授はこれらを用いて、大気中の波動や、移動する大気現象を計測する研究を行っています。
これは、森教授が作成したプログラムでマイクロプロセッサを作動させ、気圧センサの値を読み込んでネットワークを通じてデータ回収する仕組み。気象庁の気象台などでは、10分おきに0.1hPa(ヘクトパスカル) までの変動を計測するのに対して、本学では、1秒おきに0.01hPa以下の変動をも捉えられるようにしています。

この気圧観測網では、先日起きたトンガの火山噴火の気圧変動も明瞭にとらえることができました。

気圧偏差の図

トンガの海底火山の噴火に伴って、世界各地で気圧変動が観測されました。左の図は、20時頃の気圧の値を基準として、時間変化だけを抽出した図なので、縦軸の値は-0.5 ~ 2hPaの範囲に収まっています。
本学と別途観測点を設置している横浜市中区では、おおよそ27km離れていますが、ほぼ同じ形の気圧変動が、90秒の時間差で現れていることがわかります。時間差と距離から、音速とほぼ等しい300m/s程度の速さで気圧変動が伝わったことがわかりました。

気圧変動を伴う災害は多いので、この観測と研究を進めて災害防止に役立てていきます。

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